石川の温泉と言えば山代温泉や山中温泉そして和倉温泉等が有名たが、粟津温泉も昔からの温泉地として有名。あまり大きな温泉地ではないが、開湯1,300年の歴史を持ち、金沢からも車で小一時間程でアクセスも良い。
そんな粟津温泉でおススメの宿が「喜多八」。粟津温泉は一泊2万円を超える温泉もあるが、喜多八は一泊大人一人1万2~3千円程。それでいてお部屋は全て12.5畳以上の綺麗な純和室で、広縁もありバス・トイレも完備。温泉は芒硝泉(硫酸塩・塩化物温泉)の柔らかいお湯で若干だがぬるっとした湯ざわり。源泉掛け流しではなく、加水・加温・濾過を行っているが、刺激が少なくいつまでも浸かっていられるお湯。男女それぞれ広い大浴場と小振りだが露天風呂があり、掃除等の管理が行き届いて衛生的で安心して入ることが出来る。
そして温泉と言えば料理も楽しみの一つだが、喜多八の目玉は何と言っても「舟盛り」。甘海老やマグロ、サワラ、ブリ、サザエ等の新鮮な海鮮がふんだんに盛られている。この舟盛りを中心とした会席料理が夕食となる。季節によってはズワイガニが付いたりすることもある。また、朝食はサバの焼き魚とマグロの漬けがメインで朝から何杯もご飯をおかわりしてしまう美味しさ。
お部屋、お風呂、お料理どれをとっても良く1万円前半での宿泊ならお得だと思うのだが、さらにリーピーター向けの格安プランもある。
内容は宿泊費が大人一人7,500円で、夕食時のドリンク(アルコール・ソフトドリンクいずれでも可)が一杯無料となる。温泉宿だとビールにしても日本酒にしても一杯800円位するので、このドリンクサービスは非常にありがたい。
なお、このプランは過去の宿泊者へハガキで送られてくる招待状を利用することで予約できるプランで、電話でハガキが送られてきた事を宿に伝えて予約を行う。ちなみにリピーター向けプランは常に行っているものではなく、不定期でハガキが送付される。今年は6月まで予約可能なハガキが送られてきたがそれ以降は送付されていない。
ちなみに2017年は一泊が6,800円だったが、2018年以降は7,500円に変更となっていた。今年も年明けとGWの4月末に宿泊したがやはり7,500円だった。しかし、料理や温泉の良さを考えると、まだまだコスパは良いと思う。
無論、より豪勢な料理や素敵な温泉(総ひのき風呂とか)はあるが、一万円前後の宿代なら十分すぎるお宿だ。
毎年、半年ごとに送付されてくるハガキを待って、お盆や年末年始にお得なリピータープランで宿泊していたのだが、今年はもうないのだろうか…。
まあ、宿泊サイトのポイントや宿泊日を工夫すれば安く出来るので、魚に脂が乗って美味しい秋以降に泊まりに行きたいと思う。
喜多八 入口
客室
広縁
浴衣(入館時にカウンターでサイズ・柄を選ぶ)
男湯入口
脱衣所
温泉は加水・加温・循環ろ過を行っている
夕食 舟盛り会席 前菜・食前酒とお品書き
先付 ゆず豆腐
牛ともち豚のしゃぶしゃぶ
風呂上りはやっぱり生ビール(くぅ~、堪らない!)
メインの舟盛り(昔より若干少なめな気もする…)
酒器 涼しげな器
締めは釜飯
釜飯ご飯と香の物
デザート
朝食
サバ焼き
マグロの漬け茶漬け
毎回同じだが、安心感のある朝食メニュー
【関連サイト】