8月は台風や大雨の影響で観光地の宿泊業はキャンセルが相次いだようだが、そこは流石に商売人、キャンセルとなった予約プランを少し安価にして再募集を行うこともあるようだ。
今回お邪魔した山代温泉の吉田屋山王閣も「直前キャンセルによる訳ありプラン」として、一人15,000円(入湯料がプラス150円)で夕食の量を若干少なくしたプランでの予約を受け付けていた。
それでも一人15,000円は高いのだが、今回は旅行サイトのポイントや割引クーポンを駆使して総額で7000円程安く出来たので宿泊した。
場所は山代温泉の奥に位置し山裾に建つ温泉だ。宿から坂道を下って行くと温泉街まで少し時間がかかるが、裏口の裾野側から山代温泉の総湯に出る近道の階段がある。階段数80段とのことだが、確かにすぐに宿と温泉街を行き来できるが階段が結構きつい。この会談で体が悲鳴を上げる人は運動不足だと思うが、どうやら自分もそのようだ…
館内は老舗の温泉旅館の雰囲気。4階にあるフロントでチェックインすると、ロビーでウエルカムドリンクが出され一休憩。その後、係員に部屋に案内され、館内説明や当日の夕食時間等を決めて係員は退室。
ロビーから客室までのやり取りは老舗の大きな旅館にあるパターンだ。宿泊時は海外研修生とおぼしき係員が対応してくれた。日本人ではないが丁寧に対応してくれたのでスムーズに住んだ。
もっと高いプランなら部屋付露天風呂や貸切露天風呂等も出来るようだが、スタンダードプランなので普通のバス・トイレ付客室。それでも10畳の和室に広縁もあり、空調もしっかり完備されており、トイレも含めて綺麗に保たれているので十分なお部屋だ。
大浴場は1階と3階にあり源泉掛け流しの塩酸塩化物泉。シャワーも源泉とのことで豊富な湯量を誇る温泉だが、3階の大浴場はこの規模の大型旅館にしては小さいと思う。
10人も入ればのびのびと入浴できない。長方形型というのも効率が悪いと思う。
また、1階と3階はそれぞれ男女交代制(宿泊日は男性が3階、女性が1階、翌日は逆になる)なので1泊では広い大浴場は宿泊日か帰着日のいずれかしか入浴出来ない。
1階の大浴場は広く露天風呂も入り易かっただけに、3階の大浴場が残念だ。
あと、給水器が脱衣場にあると、入浴の合間に給水が出来て長湯できたのだが、山王閣さんは着替えないと給水できないのも何とかして欲しい。
お風呂に軽く浸かった後は夕食へ。部屋とは別の会場で食事となるが、席が6人掛け位のテーブルで個室となっているのが良かった。声は聞こえてくるが、他の宿泊客の目を気にせずにのんびりと食事が出来るので気楽な夕食だ。小さな子供連れでも気兼ねなしに食事でが出来ると思う。また、料理は仲居さんがタイミングを見て運んできてくれるが、今回担当してくれた仲居さんは手際が良く冗談も面白くて楽しい食事となった。
今回の夕食プランは通常の会席コースと同じで量が少なめとのことだが、一般的な量だったと思う。仲居さんいわく「少なそうに見えて多いよ」とのこと。
どれも美味しくお腹がいっぱいになった。むしろこれくらいで十分過ぎる。
ただ一つ残念だったのは献立表(HPでは掲載されている)がなかったこと。今何を食べているのか、後何が出るのかわからなかったのが残念だ。
翌日の朝食はバイキングだったが、こちらも和洋種類があり美味しくいただいた。
館内にはゲームコーナーや卓球台、プールもありレトロな昭和の大型旅館。
大きな旅館の割にはお風呂が小さいと思ったが、それ以外は過ごしやすい温泉旅館だった。高級ホテルもいいが、やはり浴衣でのんびりできる旅館の方がいい。
オフシーズンに美味しい会席料理と温泉で体を癒しにまた来たいと思える旅館だった。
玄関ロビー ウェルカムドリンクで一服。
広々とした和室 テーブルの上の白いのはしろたんです。
客室玄関 中央扉は洋式トイレとなっている。
客室においてあるお茶請けのお菓子。ちなみにこのお茶とお菓子は入浴前に頂くことで、入浴時の急激な低血糖化を防ぐ医学的な意味合いがあるらしい。
標準客室前の廊下 涼しげですね。
浴場近くにある休憩場 給水もできる。
九谷の里が近いだけに、九谷焼も展示されている。
昭和レトロなソファー。重役室とかにありそう。
そしてこれまたレトロな卓球台(30分500円)
夕食の会席料理
先付
前菜
お造り
椀物
冷酒 富山の銘酒立山(648円)
煮物 鯛のアラ煮
焼物 和牛の朴葉焼き
釜飯とみそ汁、香物
デザート
ドリンクお品書き
朝食バイキング
温泉街にある古総湯
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