2018年の3月、義母が60歳の誕生日を迎えたことから、嫁さんの両親と兄家族とともに還暦祝いで山中温泉に宿泊することになった。
兄嫁夫婦は子供がいることから、せっかく温泉に来たなら貸切露天風呂があるといいねと言うことになり、山中温泉でも貸切風呂が3タイプある「翠明」さんに宿泊することに。
大人1名16,000円のプランで予約。お部屋は両親、兄夫婦、筆者夫婦の3部屋を借りた。
十畳程のお部屋だが、縁側もあり一般的な温泉宿の雰囲気。バス・トイレも完備されており過ごしやすいお部屋だ。一般客室なので部屋付の露天風呂はないため、個別に50分3,000円の貸切風呂を利用した。
檜風呂、岩風呂、備長炭を使用した岩風呂の3タイプあったが、夕食前に予約が空いていた岩風呂に入ることに。
貸切風呂は10畳の部屋に縁側が付いたお部屋の外に温泉が付いているタイプ。給水器もあり寝泊まりしても十分な広さの客室なので、着替えや湯上り後の休憩が出来るのは嬉しい。小さな子供連れだと着替えの荷物が多いので脱衣場が広い方がいい。ただ、畳なので濡れた状態で上がるのはNGだが、畳と外をつなぐ縁側の板の間は広くとってあるので体を拭くエリアは狭くはない。
利用して感じたのは時間が50分は意外に時間が少ない。特に女性は入浴後のドライ等もあるので、実際に体を洗って入浴するとゆっくりとお湯に浸かれない。部屋に入り貸切風呂の景観にテンションあがって写真等を撮っていたらあっという間に時間が無くなってしまう。先に大浴場に行ってから、改めて貸切風呂に行く方がゆっくりできると思う。
大浴場にも入浴したが高級温泉宿と言うだけのことはあり、広い大浴場とモダンな露天風呂となっている。泉質は硫酸塩泉(アルカリ泉)で滑らかなお湯。美肌効果や保温効果があり、湯上りも体がポカポカの良い温泉だった。
夕食は食堂での会席となるが、個室になっているので他の宿泊客を気にせずに取ることが出来る。ただ掘りごたつやテーブル席ではなく床の座椅子に座る形式で、個室自体も狭く個室の外に出るのに苦労する。足腰が悪い人には辛い個室だ。
会席料理はお造りやカニ、和牛等を中心とした献立となっており、十分に満足できる内容。日本酒の飲み比べセット等もあり、個室の狭ささえなければ高得点の夕食だった。
翌日の朝食も食堂の個室に案内される。温泉卵や魚の干物等の一般的な食事だが、イカそうめんが付いてきたのは驚いた。優しいメニューの中にチラッと他では無い一品を潜ませるセンスが良い。後は個室さえ広ければ(笑)
ロビーや館内のシャンデリア等の照明、階段の造りや絨毯等は昭和の大旅館を思わせる内観となっている。子供の頃はこのような旅館に来ると古臭い気がしたが、令和の時代になってはむしろ「昭和の大旅館」の佇まいの方が高級感がある気がする。
価格は高いが安心して浸かれる広い温泉、そして高級旅館に泊まっている雰囲気が感じられる翠明、ハレの日のお祝い等に少し背伸びをして宿泊しても良い温泉宿だと思う。
翠明入口
入り口前通路
入り口前通路
客室
貸切露天風呂(岩風呂)の部屋部分。奥に見えるのが露天風呂。
貸切露天風呂(岩風呂)の部屋部分。
貸切露天風呂
貸切露天風呂
貸切露天風呂
貸切露天風呂
貸切露天風呂
夕食 季節の会席料理
和牛の陶板焼き
汁物:山菜そば
煮物:なすと里いもの煮付け
椀物:カニ身の茶わん蒸し
後付のフルーツとプリン
地酒呑み比べセット。菊姫と獅子の里が純米、天狗舞が山廃だったはず…。天狗舞は苦手な風味だったので多分山廃…
朝食。イカそうめんがうれしい。
ロビー。珈琲も飲めます。
加賀友禅の染物
ロビー前の装飾
シャンデリアと長い階段の廊下。昭和の高級旅館に良く有った風景。
朱色の絨毯。
夜食コーナーもあります。ラーメン食べちゃった…
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