最近注目のレモンサワー。各酒造メーカーから新商品の缶チューハイやリキュールが販売されているが、ついに清涼飲料水メーカーであるコカ・コーラからレモンサワーが販売された。「檸檬堂」と名付けられたブランドは、九州で5月から試験的に限定販売されていたが、九州での高評価と全国での販売を希望する声が多いことから、満を持して10月28日から全国販売となった。
コカ・コーラが展開している檸檬堂は単なるレモンサワーを販売しているのではなく、味わいや異なるアルコール度数(低アルコールやストロング系)を展開することにより、バリエーション豊富なレモンサワーを消費者に提示することで「様々なユーザーの嗜好」や「気分やシチュエーションによって飲みたいレモンサワーを選択できる幅」があり、幅広い層をターゲットにしている。
檸檬堂が展開しているレモンサワーは以下の4種類。ラインナップと呑んだ感想と合わせて紹介。価格帯は350ml缶がスーパーで138円程。
◆檸檬堂 定番レモン
その名の通り、一般的な定番レモンサワー。果汁10% 度数5%
少し発泡感が少ないが、酸味は控えめで甘みも感じられるレモンサワー。
度数も高くないため、ほのかな甘みと酸味、そして強く感じられないアルコール感による全体的なバランスが良く、初めて参入したメーカーが作ったレモンサワーとは思えない完成度。個人的には甘みがある程度効いている方がいいので好みの味だが、酸味が強いスッキリ形が好きな人は、ストロング系の「鬼レモン」が良いかも。
◆檸檬堂 塩レモン
強めのアルコールと塩で引き締まったレモンサワーに。果汁7%、度数7%
塩風味は感じるが思ったよりしょっぱくない。酸味は定番よりも薄い感じなのは 、果汁が薄いからだろう。塩が加わっている割にはむしろ甘みが強く感じられる。口に含んだ瞬間に塩分を感じたと思うと、すぐにレモンの酸味と甘みが加わり風味が増す。
氷を入れたグラスに注いで飲むと、氷が溶けはじめると塩と酸味の風味が柔らかくなりより甘みが立ってくる。度数7%の割には定番レモン(度数5%)よりも落ち着いた風味となり、アルコールが苦手な人でも飲みやすいレモンサワーだと思う。
◆檸檬堂 はちみつレモン
はちみつで甘く仕上げたはちみつレモンサワー。度数3%、果汁7%
度数3%の低アルコールで蜂蜜の風味が強いので、こちらもアルコールが苦手な人でも飲みやすい。普段日本酒なども飲む自分としてはアルコール飲料というよりも、子供のころに飲んでいた、サントリーのはちみつレモンに近い味。サワーとしてのパンチは弱いがカクテル系として飲むには最適。
◆檸檬堂 鬼レモン
レモン1.5個分の果汁と強アルコールによるストロング系のレモンサワー。
度数9%、果汁17%
他のレモンサワーよりも果汁が2倍程だがそこまで酸味は強くない。アルコール感もそれほど感じないが、定番や塩レモンよりスッキリ形のレモンサワー。ただ飲みあ終わった後の酸っぱさやキレはあるので、甘いレモンサワーを好まない人には向いていると思う。鬼と言うほどの酸っぱさとストロング感が無いのは残念だが、グイグイ飲めるので逆に悪酔いしやすかもしれない。
檸檬堂の4種類の中で、個人的に好きなのは塩レモンと定番レモン。
少し甘めが飲みたい時には定番レモン、スッキリしたい時は塩レモンの飲み分けになりそう。
そして味わいに注目されがちだが、缶のパッケージもお洒落な感じでアルコール飲料らしくないのが良い。ネイビーのメインカラーとフォントに使用されている黄色と白がポップでいて昭和の風情があるデザインとなっていて、部屋の中のインテリアとしても違和感がないと思う。
11月17日時点では、石川県内のスーパーやコンビニの在庫が少なくなっているが、これはコカ・コーラの檸檬堂の好印象を裏付けるものだと思う。
500ml缶がないのとは350mlで130円台と少し高めなのは残念だが、これまで呑んできたレモンサワーの中では最高の美味しさ。
一過性にならず、今後も販売を継続して欲しいレモンサワーだ。
檸檬堂全4種類
定番レモン
塩レモン
全種類共に白く濁った色合い。他のメーカーは透明度が高い物が多い。
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