peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

能登の100石酒蔵が醸す至極の一本 中島酒造店「末廣 純米吟醸初しぼり」

石川県は兼六園や茶屋街がある金沢市や山中・山代等の温泉街が属する加賀地方と、和倉温泉で有名な七尾市朝市で有名な輪島市等がある能登地方に分けれらる。
能登地方は日本海に突き出した半島だが山地が多く、海の幸と山の幸に恵まれた地域だ。以前も記事にしたが、能登地方にはそれぞれの集落毎に地域に根付いた酒蔵が多く、今回紹介する「中島酒造店」も輪島の人々にお酒を提供する小さな酒蔵だ。
HPを見ると明治元年創業の古い酒屋とのことだが、実際には350年前から続く地元の名家で実際にはもっと古くから酒造りをしているようだ。2007年の能登半島地震で大きな被害を受けたが、様々な人々の応援を受けて蔵を新造し酒造りを再開したとのこと。
(中島酒造店のHPを拝見し、石川、特に能登で震災と言うと能登半島地震を指すのだと再認識した。阪神大震災東日本大震災も被害が甚大だったが、能登においてはこれらの地震と同様に被害が大きい震災だったということ)

正直、金沢では能登の酒に出会うことが少ないのだが、最近は能登の蔵元の酒も金沢に出荷されるようになった。冒頭でも書いたように地元の酒として酒造りをしていた蔵元が、生産量は小さいものの地元だけではなく石川県あるいは全国に自慢の酒を広げる様になってきた様だ。
中島酒造店も年間100石(一升瓶で10,000本)の小さな蔵元だが、非常に美味しいお酒、そして意欲的なお酒を造っている。
今回飲んだ末廣 純米吟醸初しぼりが初めて飲む中島酒造の日本酒だが、非常に濃厚で旨い至極の酒だった。4合瓶で4,000円~5,000円する高い日本酒も飲んだことがあるが、正直そのような高価で有名なお酒と同じくらい美味しく飲める日本酒だ。

そんな末廣 純米吟醸初しぼりだが、初しぼり吟醸と言うこともあり冷酒でいただく。300mlで880円。酒米は五百万石を使用し、50%磨きの大吟醸並みの純米吟醸酒に仕上がっている。
香りは芋焼酎の様な薫酒の香りがするが、初しぼりらしいフレッシュな酸味と酒米の甘み、そして口に含んでしばらくすると感じられる静かな吟醸香
酸味と甘みのバランスが良い非常に良い。コクと芳醇さが堪らない美味しい純米吟醸だ。喉越しで感じられるほのかなキレは、口に酒を含んだ時のふくよかな風味の邪魔をせず、最後に柔らかい辛さを感じさせる。口に酒を含み、舌で酸味や甘みを感じ、喉でキレを味わう三段構えの味わいは、派手な吟醸香はないが本当に至極の一本だ。
蔵元が「小さな酒蔵だが腕には自信がある」と言い切るだけの実力がある。全国の酒好きや日本酒関係者が注目するわけだ。

正直、大したブログではないものの地域に根差した小さな酒蔵を紹介するのは気が引けた。小さな酒蔵が全国的に有名になり地元以外でも購入者が増えれば、それまで飲んでいた地元の人々の手に渡らなくなる可能性がある。
富山県高岡市にある勝駒で有名な清都酒造店も昔は富山の人々の間で有名なお酒だったが、今では有名な酒蔵になり特約店でもすぐに売り切れになる人気銘柄。ネットでも価格は高騰し、昔は手軽に買えたが今は中々買えない酒となり寂しい…)
そんなことを思い、あまり書かない方がいいのかとも考えたが、自分のブログの影響力の小ささ、そしてなにより蔵元の「他の地方の皆さんも是非当蔵の酒を飲んでいただければと思っております」との意気込みと、酒のレベルの高さを他の人々に知って欲しいと思い、今回記事を書くことにした。
本当に酒好きな人にだけ知って欲しい(石川や能登で買えなくなるような状況にならない範囲で…って自分勝手だが…)至極の酒蔵。
ぜひとも中島酒造のお酒の味を知って欲しいと思う。

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