peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

日本で一番メジャーな地酒「久保田」の純米吟醸! 朝日酒造「久保田 千寿 純米吟醸」

酒飲みに「日本で一番メジャーな日本酒は何?」と聞けば、大方は「久保田」と答えるだろう。
久保田は新潟県長岡市にある蔵元朝日酒造醸造する日本酒ブランド。
新潟と言えば端麗辛口の日本酒が多いが、この久保田はまさに端麗辛口を体現した日本酒で、現在の日本酒ブームの火付け役になったと言っても過言ではない程の人気を誇る。
最初は一般の酒屋やリカーショップで販売していたが、あまりの人気の高さに転売が相次ぎ価格が高騰してしまったこと、そしてそのような転売ヤーはお酒の管理の仕方を知らないケースが多く、適当な保管で酒を不味くした状態で高値で販売をしていた。
そのため、当社は久保田人気が続いていたが、しばらくすると久保田は高いくせに不味くなったと評判が立ち(蔵元が悪いわけではなく、日本酒の保存の仕方も知らない転売ヤーが悪いのだが)、久保田の人気が落ちるということが昔あったようだ。
そのため、朝日酒造では「特約店販売」の形式を執るようになり、各都道府県にある特約店にしかお酒を卸さないようにした。つまりは特約店以外で販売された酒については正規ルートではないので品質保証しないということだ。
現在では特約店はHPで公開されているが、昔は蔵元に電話で確認しないと教えてもらえない運用だった。そのため久保田の特約店の酒屋は一般人はほとんど知らなかったのではないだろうか。


この件に関しては少し悲しい経験がある。
実は10年程前に両親と長岡方面へ旅行に行った際に、折角なので朝日酒造に寄ってみることにした。その時は自分も両親も蔵元に行けばさすがに久保田は買えるだろうと高をくくっていたのだが、いざ行ってみると久保田は置いていない。
「富山から久保田を買いに来たんです」とお店の人に話すと、「久保田はここには置いてないんです」とのこと。
ああ、なるほど。特約店しか置いてないんだな。じゃあ長岡の特約店はどこにあるんだろうと思っていたのだが、お店の人はそれ以上は何も教えてれない。
てっきり「どこそこの酒屋にありますよ」と教えてくれるのかと思いながら当たり障りのない会話を続けたが、結局教えてもらえなかった。
こちらも明確に特約店がどこにあるか聞けば良かったのだが、気まずくなりそのまま蔵元見学をして帰ることに…
家族全員しょぼんとしながら帰路の県道を走っていると、道すがらに久保田ののぼりを立てた酒屋を発見。慌てて入ってみるとしっかりと久保田が置いてあった。
その時は久保田の万寿(純米大吟醸 720㎖ 3,400円くらい」を無事に買えたのだが、帰り際に酒屋さんに蔵元でのくだりを話し、長岡市内に他に特約店があるのか聞いてみたら、「さあどうでしょうかね…」とのつれない返答。これを聞いて初めてその時の朝日酒造は徹底した情報統制をしていることに気付いた。
まあ、通常の販路を展開したことで転売ヤーによる被害が発生したことを考えると仕方ないことなのかもしれない。
とは言え、久保田が好きで蔵元に買いに来た客に何も教えてくれないのもちょっと悲しくなったものだ。
その後、北陸で特約店を見つけることが出来たので良かったが、今でも悲しい気持ちになるエピソードだ。

さて、前置きが長くなったが、久保田は「百寿(特別本醸造)」「千寿(吟醸)」「萬寿(大吟醸)」と桁が増える程、上位の日本酒になる。
居酒屋で置いてある久保田は大体は安い百寿だが、最近は千寿を出す居酒屋も増えてきた。
久保田は美味しい地酒であるとともに、ラベルも秀逸だ。和紙に久保田と力強く書かれたラベルデザインはシンプルだが風格を漂わせ、茶色の酒瓶とマッチしている逸品。
自分の中で「久保田は茶色の酒瓶と和紙のラベル」と言う認識があっただが、たまたま立ち寄ったイオンのお酒売り場に、淡い水色の瓶の久保田の千寿が売られていた。
手に取ってみると千寿の純米吟醸だった。
千寿は基本は醸造アルコールが添加された吟醸だが、この水色のボトルは純米吟醸で差別化されている様だ。
これまで純米吟醸の千寿は飲んだことが無かったので、300㎖(税別650円)のミニボトルを購入。

純米吟醸なので冷やで飲んでみると、口当たりに柔らかい酸味が広がる。その後喉越しで感じられる軽快なキレ。新潟の酒らしい端麗辛口ではあるが、辛さが強すぎず、純米吟醸らしい酸味やほのかな甘みがあり透明感のあるお酒。
石川の酒よりも芳醇さはないが、透明感のある喉越しと適度なキレのバランスが良い。
個人的には千寿は「清水を飲んでいるかの如くの端麗辛口」で、旨さと言う観点ではそこまでではないと思っていたが、今回飲んだ千寿の純米吟醸は適度な芳醇さを持った端麗辛口で意外と旨いと思った。
ちなみに720㎖の4合瓶で1,300円なので旨い純米吟醸としてはお手頃な価格だと思う。
現在ではイオンのリカーコーナーで取り扱っているので入手もしやすい。
年越しまたは新年の最初の一杯にもピッタリだと思うので、年末年始のお酒に迷っている人は、久保田の千寿純米吟醸も良い一本だと思う。

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