peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

もはや吟醸酒と言っても過言ではない勝駒の本醸造 清都酒造場「勝駒 本仕込(特別本醸造)」

立山連峰と海の幸が豊富な富山湾に囲まれた北陸富山。
富山は「銀盤」や「立山」、吟醸酒で有名な「満寿泉」等旨い日本酒が多いが、近年日本酒通の中で話題になっているのが、幻の銘酒、清都酒造場(富山県高岡市)の「勝駒」。なぜ幻なのか。次の文を読んで欲しい。

「小さな手造り酒やですから年に、そう、こっぽり(沢山)とはできません。
 造り手、僅か五人で、こつこつと一心に醸っています。これまでも、そうでした。これからも、そうです。年に少量。でも、量産では出せないうまさを醸り続け、守ってゆきたい(「真の贅沢を知る酒」 そう評して下さった方がいました)。誇りをもって「わたし達は、富山でいちばん小さな造り酒やです。」

これは勝駒のラベルに書かれている一文だが、清都酒造場は蔵人5人の小さな蔵元のため生産量が少ない。しかし少量生産であるが故、勝駒としての旨さを常に醸し続けることができる蔵元だ。
20年程前までは富山県内でも高岡を中心とした富山県西部で親しまれ、県内の酒屋や石川・富山の居酒屋でも良く目にしたが、次第に勝駒の人気が高まるにつれ、富山県のみならず北陸の酒好きも注目するようになり、今では全国の酒飲みにもし知れ渡る旨い酒となっている。
しかし品質重視の少量生産は変わらないのに人気に火が付いてしまったため、今では富山県内の特約店でも中々お目にかかれない幻の日本酒となっている。
昔は高岡市内にある「なかやす酒店」に行けば何本か置いてあったものだが…。今では入荷日に即完売してしまうことも良くある。そのためここ数年は勝駒を手にすることが出来ずじまいでいた。

先日富山に住む両親の顔色を見に富山へ帰省した帰りに、富山の日本酒を買って帰ろうとなかやす酒店に寄った
ここは富山の酒だけでなく、金沢や能登の酒、静岡や新潟の酒も扱っているので、開運も良いかなと考えながら店内に入ると、勝駒のラベルが目に入る。
お!数年ぶりの勝駒だ!と胸が躍る。本当は純米か吟醸酒が欲しかったのだが、手に取ってみると勝駒の本仕込(特別本醸造)だった。
しかし本仕込はこれまで飲んだ記憶がない。また本醸造ではあるが富山県産五百万石を55%磨いた吟醸酒並みの特別本醸造酒となっており、そんなお酒が720㎖瓶で1,320円(税込)とリーズナブルなため、迷うことなく本仕込を買って帰る。
ちなみに本仕込でも大人気のため、お一人様一本までの購入制限となっていた。

特別本醸造なので燗にして飲むのが旨いのだろうが、今回も冷蔵庫で冷やして冷酒にして飲む。
口当たりはサッパリとした軽やかな酸味とほのかな甘味が感じられる。
口に含むと柔らかな芳醇な風味が広がっていく。
後口のキレは強くなく、全体的に柔らかな風味が特徴的な本醸造
刺身や煮物等と合わせても、肴の味の邪魔をせず、またお酒の風味も負けない食中酒として最適な日本酒だ。
本醸造醸造アルコールが添加されているため、中にはアルコール感(キレ)が強く感じられる銘柄もあるが、勝駒の本醸造はキレがマイルドでおしとやかな吟醸酒の様な日本酒となっている。
勝駒の純米吟醸酒はもう少し華やかな香りと甘味があるので、実際には本醸造の方が大人しいお酒だが、他の蔵元の吟醸酒と比べても同等の味わいだと思う。
それでいて720㎖で1,200円と吟醸酒として買うなら非常にリーズナブルな価格帯。
通販で買うと定価よりも高く販売されているケースが多く、酒屋でも中々入荷しないお酒だが、富山・高岡を訪れた際には、運が良ければ入荷日に勝駒に出会えるかもしれないので、一度は酒屋の暖簾をくぐって欲しいと思う。
ちなみに勝駒は「大吟醸」「純米吟醸」「純米」「純米生酒」「本仕込」「普通酒」「上撰」のラインナップだが、普通酒精米歩合60%と本醸造レベルの特定名称酒並みとなている。
奇跡的に勝駒に出会った時は普通酒でもぜひ購入して勝駒の旨さを味わって欲しい。

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