暮れも押し迫った昨年の大みそか。
元旦のお節やお雑煮に入れる鰤等の生鮮食品を買いにイオンモールに出掛けた。
オミクロン株の大流行前の大みそかと言うこともあり、イオンモールは久し振りに見る大賑わい。
買うものは決まっていたのでそそくさと買い物を済ませ、雪が舞う中、家路を急ぐ。
本降りになる前に家に着いて良かったな~と思いながら、カバンから鍵を取り出そうとした時に恐怖の事実に気付く。
「財布が無い‥?」
車の中を探しても見当たらない。と言うことはイオンで落としたかも!
慌ててイオンモールの忘れ物センターの電話すると、自分のものと思われる財布が届けられているとのこと。すぐに取りに行く旨を伝え、イオンモールの総合受付に行くと自分の財布が届けられており、手続きをして無事に回収。
最期に財布を触ってから回収まで30分程だったが、親切な人が届けてくれていたので本当に助かった。拾ってくれた方ありがとうございました。
しかし、今回は親切な人が拾って届けてくれたからよかったものの、人目につかない場所に落ちていたり、落とした場所の見当がつかない場合、財布の居場所が分からず永遠に見つけることが出来ない。
物を落とさないよう十分に注意を払って行動することが最重要だが、それでも落とし物をするリスクは0ではない。
そんなことを考えていたら、以前YouTubeで見た落とし物を探せるデバイス「AirTag」の事を思い出した。
AirTagは丸く小さなデバイスで、iPhoneとペアリングすることでAirTagの位置情報が測定出来る。なのでAirTagをカバンや財布に入れておくと、iPhoneでAirTagの位置情報を元にカバンや財布のおおよその位置が分かり、落としたり、家の中で場所が分からなくなってもiPhoneで見つけることが出来る。
自分はAndroidユーザーなのでAirTagは使えないが、Androidでも類似品があるのではと探してみると、すぐに出てきたのが「Tile」シリーズ。
「Tile」はAirTagと違い、4種類のデバイスが販売されており、価格は3,000円~4,000円前後となっている。
- Mate(小さな正方形タイプ)
- Pro(車のスマートキータイプ)
- Slim(カードタイプでクレジットカード等と同程度の大きさ)
- Sticker(ノートPC等に貼り付けが出来るシールタイプ)
「Tile」シリーズはAirTagと同様の機能があり、AndroidスマホやタブレットにTileアプリをインストールし、ペアリング(Bluetooth接続)することで、スマホアプリでTileの位置情報の確認が可能。
TileとスマホはBluetoothで常時接続しており、スマホのアプリ側でTileとスマホの接続履歴を定期的に取得しているので、Tileを落としても最後にTileとスマホが接続した場所をアプリで確認することができ、Tileを入れたカバンや財布を落としても最後にスマホと接続していた場所に行けば、落とし物が見つかる可能性が高くなる。
もちろん、最後に接続した場所から誰かが持って行ったり、風で飛ばされていたりすれば見つけることはできないが、それでも「どこで落としたか分からない」よりもある程度落とした場所の見当をつけられれば、探しやすいし見つかる可能性も高くなる。
また、TileはBluetoothの接続範囲なら、スマホアプリから操作することでTileから通知音(音楽)を出すことが出来る。騒音がうるさい屋外の場合は効果が無いかもしれないが、家の中でどこに置いたか分からなくなった場合や、アプリで位置は示されているのだが見つからない場合(本棚の後ろに落ちている等)は音を出すことで、どこにあるか探すことが出来る。
さらに、Bluetoothの接続範囲なら、Tileからスマホに対して通知音を出すよう操作することも出来る。
これはスマホがマナーモードになっていも強制的に通知音(機種によっては音が出ない場合もある)が出るので、スマホをどこに置いたか分からなくなった場合等は、Tileからの操作により音でスマホを見つけることが出来る。
個人的には良く落としてしまう財布(落とさないように十分対策はすることが前提だが)にTileを入れることで、落とした場所の目星をつけれるようにしたく、一つ購入することにした。
購入はTileと提携している販売店で可能で、Amazon等のネットショッピングでも購入可能。また販売店でなくても楽天市場等でも販売されおり購入できる様だ。
自分はAmazonで買うことにしたのだが、製品体系がちょっと複雑になっている。
と言うのは、Tileシリーズは4種類のデバイスが販売されているのだが、モデルが「2022」モデルと「2020」モデルが併売されている。
この違いは何かと言うと、「電池交換の有無」や「防水性能」、「デザイン」の違い。
自分が購入した「Tile Mate」は2022モデルは内蔵電池(寿命約3年)で電池交換が出来ない。一方2020モデルはボタン電池(寿命約1年)で自分で交換が可能。
2022モデルは内蔵電池が切れたら買い替えになりそうなので(公式サイトには内蔵電池が切れた場合にメーカー側で交換対応をするようなことは書かれていない)、自分で電池交換が出来る2020モデルを購入した。
届いたTileを財布に入れてみると全然かさばらず財布が分厚くなることもない。
早速メインスマホのAQUOS sense3 plusにアプリを入れてペアリング。
実際に家の中で探してみたが、すぐに居場所が検索できる場合と、全く出来ない場合がある。
全くできない場合は1~2回検索をやり直したり、スマホの位置を変えてみたりすると検索出来るようになった。Bluetooth接続が不安定だとうまく検索できない様でちょっと不安になったが、1週間使用した結果としては、最後にスマホと接続した位置を常に表示しているので、最低限の目的は達成できているかと思う。
ちなみにTileの通知音は結構大きいので、家の中で置き忘れした場合は音で居場所が分かって便利だった(接続が安定していればの話ではあるが)。
あと、Tileを使用するにあたり気を付けたいのが、サブスクサービス。
Tileはスマホとの接続履歴を保有しているが、実際に表示できるのは最後に接続した場所の履歴のみ。
スマホのアプリには「30日間の履歴を見る」メニューがあるのだが、これを利用する場合は年間3,600円のPremiumサービスに加入しないといけない。
Premiumサービスは過去30日間の履歴以外に、「Tileとスマホの接続が解除された場合にスマホアプリに通知が表示される機能」等があり非常に便利で欲しい機能なのだが、これらは有料だそうだ。
まあ3,600円なのですごく高いわけではないし、落とし物リスクの軽減に対しての投資と考えれば安いかもしれないが、今のところはサービス利用はしない。
まあ、しっかりと物の管理が出来る人には不要のアイテムだが、財布や鍵等を落としやすい人や家の中が散らかっている人は、Tileを付けることで探し物の時間を減らせると思うので便利なアイテムだと思う。
価格帯も3,000円~4,000円なので、落とし物が不安な人はお守り代わりに1個持ってみるとよいのではないだろうか。