peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

2012年酒初め 醸し人九平次 純米大吟醸 別誂

主に北陸と東北の銘柄に酔いしれた2011年。
年も改まった2012年も体が許す限り日本全国の地酒を飲み、そして細々と紹介していきたいと思います。
 
そんな2012年の酒初めを飾るお酒は、「醸し人九平次
 
愛知県の萬乗醸造さんが造るお酒だが、今や新潟の「久保田」や「八海山」等の地酒ブームの火付け役となった銘柄より有名なのではないだろうか。
何といってもフランスの三ツ星レストランでも採用されるなど、国内だけではなく海外でも評価が高い日本酒。
ニッポン居酒屋紀行シリーズの太田氏も絶賛していたお酒で、2011年8月ごろに東京駅グランスタのはせがわ酒店で悩んだ末に720mlを購入。(やっぱり高い。4000円近く・・・)
 
これだけ有名で高価なお酒なのでこれまで冷蔵庫で寝かしてきたが、年明けと言うこともあり栄えある酒初めのお酒にぴったりということで、元日に開封
 
醸し人九平次と言えば、豊かな酒米の旨みや吟醸香と言った風味よりも、よりえぐみや渋みが強い、一筋縄ではいかないお酒の印象だが、果たして「純米大吟醸 別誂」はどうか。
 
口に含むとまず感じられるのが、しっとりとした米の旨み。決して派手さはない。渋みや苦味といったものはほとんど感じられない。伯楽星に近い感じか。しかし、伯楽星は凛とした感触だったが、「別誂」はよりふくよかな味わい。確かにバランスよくまとまっており、これまで飲んできた九平次のイメージと異なる味に驚きを感じた。
ただ、冷蔵庫で寝かし過ぎたせいなのだろうか、正直、まとまり過ぎていて個性がない。旨み、酸味、渋みと言ったものがもう少し表現されてないと、深みのある味わいにならないのではないだろうか。
 
伯楽星は開封直後から良い香りがしていたが、恐らくこのお酒は開封して少し時間を置き、お酒が変化してから飲む酒なのかもしれない。
ワインも空気に触れさせることで味が変化するが、日本酒も開封して酸化を促進させることにより、酒としての深みが生じることが多い様だ。
 
ということで、今回はちょっと飲んで冷蔵庫に保管。成人の日くらいには美味しいお酒になっていることを期待して・・・。
 
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晴れの日の一本 醸し人九平次 純米大吟醸 別誂