peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

富山の元祖中華そば まるたかや

富山のラーメンと言えば、「ブッラクラーメン」が近年の代名詞となっているが、子供のころにはブラックラーメンと言う呼称はなく、むしろ「大喜」の醤油ラーメンは異端児的扱いであり、一般的なラーメンではなかった。
 
どちらかと言うと、オーソドックスな「中華そば」が主流であり、屋台のラーメンと言った感じであった。
そのため、大喜は数寄者が食べに行くラーメン屋(値段も高い!)で、倹約志向の強い富山県にあってはファミリー向けのラーメン屋ではなかった。
 
「中華そば」系のラーメン屋と言えば、先年、一旦廃業し後日二代目が再び始めた「九頭竜」や「まるたかや」、「末弘軒」等が老舗のラーメン屋として有名。全国チェーンだが「くるまやラーメン」の中華そば(醤油ラーメンは中華そばと別物なので注意)もファンが多い様だ。
 
九頭竜は先代が小さいなお店で営業していた時から通っていて、大晦日の深夜、初詣に行った帰りに必ずラーメンを食べて帰ったものだ。あの濃いめでコクのある醤油ベースのスープが寒い体に染みた。今でもあの時の記憶はフラッシュバックすることがある程だ。
 
九頭竜自体は店舗を拡大してからは、ラーメンの手抜きが多くなり(100席規模の店舗になり大勢のラーメンを同時に作るためか、ぬるかったり麺が伸びていたりしていた)、また先代が体調を壊し二代目が切り盛りするようになってからスープが若干変わったため、九頭竜の晩年はあまり行かなくなった。今は二代目が場所を変えてやっているが、二代目の味はあまり好きではなかったので未だ足を運んでいない。
とは言え、懐かしい味であり評判も良いので、空いている時を狙って食べに行きたいと思う。
 
で、ここ数年通っていたのが、「まるたかや」。今回は赤田店にお邪魔しました。
こちらのお店も老舗のお店の様で、九頭竜同様に屋台から始まったラーメン屋さんの模様。
まるたかやのラーメンも、オーソドックスな中華そば。
 
イメージ 1
 
麺は少し縮れた中太麺で、スープは醤油ベース。スープ自体はそれ程塩分が強くなくコクもそんなに強くない。どちらかと言うと酸味が立っていて、その影響で醤油の風味がマイルドになっているためだと思う。
お店のHPでは「白濁しない豚骨スープがベース」と書かれているが、豚骨の風味はほとんど感じない。鶏ガラでもない風味ではあったが、豚骨ベースであったとは驚き。
チャーシューも柔らかく程ほどに味付けがされていてちょうど良い。
ラーメンとしては、油っぽくなく醤油ダレが効いた美味しいラーメンだ。
 
本当のことを言うと、晩年の九頭竜のラーメンと同じようなスープなのだが、それでは何故まるたかやなのかと言うと、餃子とすり身揚げが美味しいこと。
 
餃子は5個で280円と非常に安いが野菜がぎっしりと詰まっていて旨みが凝縮された餃子。280円でこのクオリティはたまらない。
そして一番のおすすめが、すり身揚げ。こちらも5個で380円だが、揚げたてのすり身が出てくる。
周りはカラッと揚がっているが、中のすり身はふわふわもちもちとしており野菜の細切りも入っていて、非常に食感が良い。この二品でお酒が何杯飲めることか・・・。
 
まるたかやは富山市内に数店舗あるが、夜9:00頃までで、定休日は月曜日。
そのため、遅い時間や三連休の最終である月曜日は食べれないことがあるので注意が必要です。
 
ブラックラーメンもいいが、富山で昔から愛されている中華そばももっと評価されたらいいのに・・・。