peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

手取川 吟醸生酒あらばしり おりがらみ

生酒なので早めに飲まないと折角のフレッシュな味わいが台無しになってしまうので、今回、開けてみました。
 
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500mlで1300円とちょっと高めだが、青色のボトルがモダンなデザインで見た目から楽しめるお酒だ。
ちなみにこのお酒は吟醸酒だが、「あらばしり」の「おりがらみ」のお酒なので、吟醸香よりもフレッシュな味わいを楽しむお酒。
 
そもそも「あらばしり」と「おりがらみ」とは何か。
 
酒造りの終盤、仕込みタンクの醪の発酵が終わると、いよいよ、お酒を絞り出す作業、「上槽」が行われる。
この上槽により絞り出されたお酒、「原酒」は、米の破片やデンプン質が混ざった状態になっているので、出てきた原酒を数日「澱引き」し、さらに濾過器で濾過し完成となる。
(実際には大半の酒は濾過後に味を整えるためにしばらく貯蔵したり、殺菌処理のために火入れをおこなったりする)
上記の「上槽」、お酒を絞り出すとき、実は絞り出すタイミングによって、あらばしり、中どり、せめの3つの時間軸に分けられる。
 
あらばしり」は上槽の際に最初に出てくる酒で、炭酸ガスがふくまれた濁ったお酒として抽出される。
このあらばしりから少し経った上槽の中盤に出てくるお酒が「中どり」で、品質が最も良い部分と言われている。
「せめ」は絞り出しの最後に圧力をかけて絞り出した部分で、非常に濃くアルコール度も高いお酒である。
 
今回の手取川は「あらばしり」でかつ澱引きをしていない「おりがらみ」のお酒をさらに数か月貯蔵したお酒なので、キメ細かい炭酸ガスがと旨みの凝縮された微発泡清酒に仕上げられている。
ボトルにも炭酸ガスが含まれているので、開封時はこぼれないように注意するよう書かれていたが、案の定、開封時にお酒が噴出してしまった・・・。
幾分かお酒を無駄にしてしまったが、それだけ炭酸ガスが含まれている証拠なのだろう。
 
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白く濁った手取川
 
味わいとしては炭酸成分によりフレッシュな味わいとなっており、喉ごしがとても良い。
薄く濁っているがそれ程濃厚と言う訳でもなく、落ち着いた酸味と程良い米の旨みが広がっている。
 
日本酒が苦手な人でも飲み易いお酒だと思うので、宴会などでの乾杯のお酒にはもってこいではないだろうか。
 
こぼしてしまったこともあり、あっという間に飲みほしてしまったが、非常に飲み心地の良いお酒でした。
蔵元のHPにあるように、夏に冷やして飲むと美味しいんだろうな~。
 
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ボトルとお酒の色がマッチしていて綺麗だな~