peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

日本最高峰の磨き 獺祭

日本酒を飲む人なら誰しもが知っているであろう、旭酒造(山口県)の「獺祭」。
日本酒のリサーチによく使うサイト、日本酒物語のランキングでも一位。
今では久保田よりも獺祭の方が有名なのではないでしょうか。
 
そんな獺祭だが、有名となった所以は日本酒界の常識を超えた「精米歩合」。
精米歩合とは日本酒を醸造する際に原料となる米を磨く度合を指すもの。米の外側は雑味があるため、通常はある程度磨いて、内側の雑味の少ない部分を使用するのだが、あんな小さいコメを削るのは大変困難な作業。削れば削る程に米は割れやすくなるためで、大吟醸国税庁の規定では50%以下、つまり半分以上磨いたものを指し、有名な大吟醸酒でも40%位が一般的だ。
そんな中、獺祭はなんと精米歩合23%、白米の7割以上を磨いた日本酒を送り出したのだ。
磨いたからと言って無条件に美味しいわけではないが、今でも根強い獺祭人気が、その味が精米歩合というスペックだけではない、実力のある酒であることの証左であろう。
 
 
イメージ 1
 
今回の獺祭は純米大吟醸の50%磨きだが、十分に酒造米である山田錦の味を引き出した深みのあるお酒でした。
半分も磨いたお酒でもハイパフォーマンスな酒なのだから(50%磨きの酒は大吟醸酒なんだから普通はこの時点で蔵元での最高峰の水準ではあるが)、さらに半分以上磨いた、2割3分は一体どんな味なんだろうか!
高いお酒でなかなか手を出せないお酒ではあるが、是非とも体感してもらいたいお酒です。