peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

本当に旨い酒を展開している三菱食品の名水シリーズ 月山酒造「銀嶺月山 純米酒」

 三菱食品がイオンのマックスバリュ等で展開している「名水シリーズ」。
全国の名水で醸す日本酒を1合285円で販売している。一昔前に流行った五寸瓶と同様に様々な酒蔵の日本酒を味わうことが出来る嬉しいシリーズだ。
北陸の酒蔵だと福光屋特別純米やや皇国晴酒造の純米吟醸が発売されている。
価格だけ見ると安酒のように感じられるが、富山のひやおろしの270mlボトルのようにラベルもスタイリッシュなデザインで統一されており、酒蔵のセレクトも酒好きの心を揺さぶるものになっている。
先日マックスバリュで買い物をした際に名水シリーズが並んでいるのを見かけ、一本買って帰ろうと思ったのだが、せっかく全国の名水地の酒蔵から選抜されているので、これまで口にしていない山形の酒蔵から月山酒造の「銀嶺月山 純米酒」を飲んでみることにした。
月山酒造は初めて聞いた酒蔵ではあったが、そもそも山形の日本酒を飲む機会がこれまでほとんどなかった。前提知識がない中で飲む日本酒というのも面白いなと思いながら開封してみる。
酒の色味は黄身がかっていて、熟成酒のような色合い。個人的には熟成酒は苦手なので口に合わないかなと思ったが、口に含むと柔らかい酒米の甘みとほのかなキレの調和が良いお酒。序盤に感じる酒米の甘みは芳醇と言うよりは熟成された酒米の風味に近いがクセや熟成酒特有の独特な香りは殆ど無く、シンプルな甘みながら深みもある純米酒だ。後から感じられるキレも、控えめな辛口加減で酒米の旨味とのバランスが良く、非常に美味しいと思う純米酒だった。酒蔵のHPによると山形県産の酒米を低温発酵させた純米酒とのことだが、酒米の風味を絶妙な加減でコントロールして、熟成酒と芳醇な純米酒の中間に位置する純米酒に醸されていると思う。

初めて飲む酒蔵だが、まだまだ出会ったことがない旨い酒があるのだと再認識させらたお酒だった。
五寸瓶もそうだが、ミニボトルのお酒は低価格で色々味わえるのが嬉しい。特に三菱食品の名水シリーズはその名の通り、酒蔵や酒蔵がある地域で取水できる名水を使用している蔵元の純米や特純、吟醸酒のセレクト酒で玄人好みのお酒だと思う。
有名な蔵元のお酒も良いが、手軽に楽しめる通好みの日本酒をぜひ楽しんでもらいたいと思わせるシリーズだ。

f:id:apple2019a:20191207235122j:plain
三菱食品の日本酒名水シリーズ 山形は出羽月山の伏流水で醸す日本酒

f:id:apple2019a:20191207235133j:plain
その名も銀嶺月山 純米酒

f:id:apple2019a:20191207235143j:plain
シンプルだがデザイン性の高いラベル

f:id:apple2019a:20191207235155j:plain
精米歩合80%とそこまで磨かれていないが、米の風味がしっかりと生きている純米酒

f:id:apple2019a:20191207235136j:plain
写真ではそこまで黄身がかっていないが、低温熟成による色合いがでている。

【関連記事】

a.r10.toふるさと納税で旨いお酒を。

a.r10.to