peach's blog

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金沢駅前の刺し盛にハズレが無いお洒落な炉端焼き割烹 金沢市「旬炉 十万喜」

先日、休日出勤で金沢駅近くのオフィスに仕事に行ったが、帰りが19時を回ったので駅前で食べて帰ることにした。
久々に一人での外食。それならお財布の中身は気にせずに「食べたいものを食べる!(無論酒も飲む!)」、自分版の「孤独のグルメ」を実践することに。
しかし、休日の19時30分、そして金沢駅前。どこもかしこも非常に込み合っている。
吾郎さんの様に「マズい、お腹がすてきたぞ…」と別院通りのお店を巡っていると、「旬炉 十万喜」を発見。
このお店はコロナ前に会社の先輩や来客、知人等と少人数で旨い魚と酒を楽しむときに良く足を運んだお店。
コロナ以降は飲み会や会食が無くなったので久しく来ていなかったが、久し振りに十万喜の旨い刺身を食いたくなって、思い切って入店してみるとカウンター席が空いているとのこと。

無事に入店し、メニュー表を眺め最初の一品を注文。
繰り返しになるが、十万喜は個人的には刺身が旨い店だと思っている。
なのでまずは刺し盛一人前(1,600円)を注文。
その際、貝類が苦手なことを伝え、別の肴か抜いてもらえるようお願いすると、「別の魚にしますよ」との返事が。
無理なお願いにも快く対応してくれる気配りが嬉しい。
刺し盛が来るまでお通しを摘まみながら、生ビールで喉を潤す。


そしてテーブルに運ばれた刺し盛を見てびっくり。


これで一人前1,600円⁉
7種が2切ずつ入っているから、これは2人前ではないのか?
タチウオ、アジ、甘エビ、イカ、マグロ、ブリ、スズキと、超豪華。
他の店なら3種盛で900円~1200円くらいなので、十万喜の刺し盛はお得感が満載。
そして、タチウオやアジ、ブリ、マグロ等は程よくネットリとした脂が乗っている。新鮮なのもあるだろうが、旨味や脂が凝縮されるよう寝かしているのかもしれない。

 

新鮮で濃厚な旨味が凝縮された魚を食えば、当然うまい酒が欲しくなる。
「一本義」で有名な福井県勝山の一本義久保本店の「伝心」純米の冷酒1合(1,000円)を刺身に合わせ、ついでに炙り明太子(600円)を注文。
個人的には、カリカリに良く焼いた明太子が好きなので、注文時にカリカリに焼いて欲しいとお願いしてみれば良かったのだが、さすがに気が引けて言えなかった‥
表面は良く焼けているが、中身は半分生の絶妙な焼き加減なので、炙り程度が好きな人にはピッタリの逸品。

 

 

伝心で刺身と炙り明太を堪能し、次は軽めに蓮根の天婦羅(700円だったかな?)と能登の地酒「宗玄」純米吟醸のグラス(880円)を注文。
蓮根天はサクッと揚がっており蓮根の歯ごたえもよい。
宗玄の少し重い純米吟醸でも相性がよく、非常にあっさりと美味しく頂ける一品。

 

 

そして、そろそろ肉料理のオーダー。
牛肉は2,000円程だったので、能登もち豚の炙り焼を(1,000円程だったかな…)注文。
お酒はチューハイの生レモン(600円)に。

丁寧に炙られた豚肉の香ばしい香りと柔らかな肉質に脂。
旨い、旨すぎる。その薫香と脂の余韻をしばし口内で味わい、レモンサワーですっきりリセット。
この繰り返しが非常に幸福な時間だ。

 

肉料理の後は、〆に季節料理である筍の若竹煮(600円)と茶そば(700円)を注文。
若竹煮は想像よりも固かったが、春を感じさせる一品。
茶そばとともに〆にピッタリだった。

 

結局、この日は一人で約1万円の支払い。
5年ぶりくらいに豪遊してしまった‥。
いや、板前さんやスタッフさんが時折声を掛けてくれてるので、嬉しくなって色々と注文しちゃった結果ですが…。
久々の十万喜だったが、やはり刺し盛と炙り料理のコスパの良さが飛びぬけている。
そして地酒と焼酎の種類も多く、料理に合わせて色々な酒を楽しむことが出来るのも魅力の一つ。
お通しを見ても分かる通り、板前さんのレベルの高い料理は非常に美味しいが、少し値段は高いかもしれない。(そうは言っても高級料亭や割烹よりは格段に安いよ!)
しかし、ハレの日に本当に旨いものを食べたいなら、十万喜に来れば間違いはない。
和モダンを標榜したお店だが、店内やスタッフはオシャレで気配りも素晴らしく、少人数の会食やデート等にも喜ばれるお店。
金沢観光の人も地元の人も、一度は足を運んで十万喜の料理と至福の一時を堪能してもらいたい。

 

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