peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

やっと「使えるタブレット」になったXperia Tablet

SONY Tablet S」から約一年振りに発売となった後継機種の「Xperia Tablet」。
 
SONY Tablet は偏重心の筐体が話題となったが、タブレットとしては特質すべきポイントがない機種だった。
偏重心の筐体も自分にとってはバランスがとりづらく、筐体上部に重みが集中してふら付くことが多かった。
また、材質が樹脂であった為、グリップ感はあるもののベタ付きが強く、若干不快に感じた。
 
それに対してXperia Table tは、ディスプレイは9.4インチ(解像度1280×800ドット)で変わらないものの、偏重心ボディはSONY Tablet の丸みを帯びた形から平坦なスリムボディに変更されている。
また重量も30g近く軽量化されており、個人的にはXperia Tablet の方が持ちやすく軽く感じる。
背面の素材もアルミニウムに変わり、ベタ付き感が少なくSONYの宣伝通り洗練された印象となっている。
 
イメージ 1
平坦になった偏重心ボディ
 
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アルミニウム素材の筐体背面
 
そして、軽くなったにもかかわらずバッテリーも5000mAhから6000mAhに増加しているのも、地味だがありがたい。
端子類はUSBポートからから新端子であるマルチポートに変更されている。他の端末との互換性が低下しているものの、充電もマルチポートで行えるため、充電端子の抜き差しが容易になった。
 
イメージ 3
中央部の端子がマルチポート。後述の防滴化のためポートにキャップが付いている。
 
液晶ディスプレイはSONY Tablet と基本仕様は同じだが、輝度が高くなったためか画質が向上した印象を受ける。フルHD液晶ではないが、画質はかなり綺麗だと思う。
また、SONY Tablet は「サクサク・エクスペリエンス」を謳っていたが、タッチパネルの動きは最悪で、スクロールすると意図しないところで反応することが多く、操作性の悪さに非常にストレスを感じたが、Xperia Tablet ではタッチパネルの追随性が高まっており、意図したスクロールが行えるようになった。
 
そしてSONY Tablet はエンターテイメントも標榜していたものの、ウォークマンで搭載されているクリアオーディオ技術は充分に実装されなかったが、Xperia Tablet でようやくS-Master等の様々なデジタル信号処理技術が本格的に実装された。スピーカーも強化されており、ヘッドホンでなくても高音質を楽しめるようになった。音割れなども少なく、タブレットの中ではサウンド面で抜きんでていると思う。
 
インパクトのある変化ではないが、こうしたハード面の変革により、ようやくエンターテイメント性が強いタブレットになったと思う。ただ、SONYらしさと言う意味ではまだスタート地点ではないだろうか。
グローバルでは7万台程の売り上げ数とのことだが、他のメーカーと比べたときにやはり訴求力が強くないと思う。個人的にはタッチパネルの改善やデジタルクリアオーディオ機能の強化で、十分に楽しめる端末となったが、中途半端な端末に感じる人も多いのではないだろうか・・・。
 
最後に残念だったのが、Xperia Tablet の特徴の一つとしてアピールしていた「防滴化」。
個人的には必要としていない機能だが、無いに越したことはない。ところが、「ディスプレイパネルと本体背面に隙間が生じ、仕様上の防滴性能を維持できない」ことが判明したとのこと。
たしかに若干隙間があるなあと思っていて、価格.com等でも同様の指摘がなされていたが、やはり不具合だったとは・・・・。
現在、販売中止で無償修理も10月下旬からとのアナウンスだが、SONYがこんな杜撰な製造を行うとは思ってもいなかった。直接的な影響はないものの、やはり隙間は気になる。折角のスタイリッシュな外観が損なわれる気がして残念だ。
 
イメージ 4
筐体の端に隙間が生じている・・・
 
 
防滴機構の問題以外は、個人レベルでは満足できるタブレットだ。iPadに比べれば地味な印象だが、以外に長く使えるタブレットだと思う。
(今日発表されたARROWS Tab F-05Eはかなり気になるが・・・)
 
あとはアクセサリー類が店頭に並んでくれるのを待つばかり。本体よりもアクセサリーにつぎ込む金額の方が高くなりそうな気がするが・・・。