peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

au夏モデル SHL22のカメラ(HDR機能)を検証してみた

au夏モデル「AQUOSPHONE SERIE SHL22 」はカメラ機能の向上が特徴で、F値1.9の新レンズを使用しているので、従来機よりも明るいレンズとなっている。レンズの明るさが増すと、撮影時のブレやISO感度を高めたときのノイズが減少するらしい。ただ、撮影技術が拙いせいか、手ブレがよくあるのでまだレンズ性能の高さを実感きていないのが残念なところ。
 
そして今回のモデルでもHDRが搭載されている。
HDRは、撮影時に露出の異なる画像を複数撮影し、それぞれの画像の良い部分を切り出して合成する技術。
夜景や室内等の明暗差がある場所で撮影すると、通常は明るい部分は綺麗に映るが暗い部分はつぶれ易い。しかしHDRを使用すると、暗部はつぶれずに明るくなるため被写体がある程度くっきりと映るようになる。
 
そこで実際にSHL22のHDR機能を使用した場合と未使用の場合で比較してみた。
 
まずは日中の明るい場所での比較。撮影ポイントは新橋から望む犀川。写真の背後右側から太陽が差し込んでいる。
 
HDR未使用】
 通常撮影の場合は土手の右側が暗くなっている。明度の高い部分は綺麗に映っている。
 
HDR使用】
 HDRを使用すると、土手右側の木々やコンクリートの護岸が明るく映っている。土手左側も木々がより明るくなっているが、背景奥のビル群や空・雲はそれほど明るさは変わっていない。
 
イメージ 2
HDRオフで撮影
 
イメージ 1
HDRオンで撮影
 
次は日影での比較。撮影ポイントは昼間の中村神社。社殿の木々の背が高いため、日中でも社内に差し込む光が少なく日影が多い。
 
HDR未使用】
 通常撮影だと手前の鳥居から奥が暗くなり被写体が識別しづらく、奥にある鳥居もあることが分からない。また、右手前の葉っぱは日影と日差しの明暗がはっきりと分かる。
 
HDR使用】
 HDRを使用して撮影すると、入口の鳥居から奥の鳥居までの日影部分が明るくなり、被写体の形が明瞭となっている。また、植物も全体的に濃い緑色から明るい黄緑色になっており、右手前の葉っぱも日影部分の明度が上がっておりと日差しの境目が不明瞭となっている。
 
イメージ 3
HDRオフで撮影
 
イメージ 4
HDRオンで撮影
 
最後に夜景での比較。犀川の土手から片町のビル群を撮影。
ちなみに夜間の撮影だが、撮影モードおよびISO感度はオートとしている。
 
HDR未使用】
 通常撮影の場合、光が当たっている箇所以外は暗く、全体的に真っ暗になっている。
中央のビル群の暗部と漆黒の空が同化しており、ビルの輪郭が不明瞭となっているが、写真右奥の白いビルは正面から光が当たっているため、比較的輪郭が明確になっている。
 
HDR使用】
 中央ビル群は明るくなっており、それぞれのビルの輪郭が明確になっている。しかし、照明部分は白飛びしている部分もあり、右手奥の白いビルや犀川大橋が若干ぼやけている。建物周囲の夜空がすこし白くなっているため、元々明るい部分は逆に輪郭が不明瞭になっているのかもしれない。
 
イメージ 5
HDRオフで撮影
 
イメージ 6
HDRオンで撮影
 
 
こうしてみると、HDR機能は暗部の再現性が高いため、日影や夜景等を映す際には十分に力を発揮すると思う。
(全く光源がない場合はやはり効果が少ないが)
一方で「色」としては目で見る色合いとは異なってくるので、不自然な色合いになる場合もある。
また、夜景でも光源が多い場合や光源が相当明るい場合は逆に白飛びするので、被写体の輪郭が明確になる一方で風景がぼやけた様に見えることが多い様に感じられる。
 
なので、日中の明るい場所では自然な色合いにならないため使用する必要はないだろうが、夜間や日影等の暗い場所で撮影する際に、写真の美しさよりも被写体をはっきりと映したい場合にはHDR機能は非常に効果的であると思う。