peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

新雪の様な初々しさとフレッシュ感が堪らない冬吟醸生酒 車多酒造「天狗舞 冬吟 純米吟醸生酒」

今年の北陸は2月になってもまとまった雪が降らない暖冬の年。
数年前までの大雪が嘘のような、暖かい日々が続いており、今年はもう雪は積もらないかと思っていた矢先、金沢でも数日前から積雪が記録された。と言っても薄らと雪化粧する程度ではあるが、やはり雪国に住んでいると、雪は厄介ではあるが一方で雪を見ると冬が来たなと安心してしまうものだ。
そこで雪が融けないうちに雪見酒でもして冬を感じようと酒屋に足を運んだ。
狙いは値段が手ごろな竹葉の純米吟醸の300ml(650円)だったが、残念ながら置いていなかった。ミニボトル(180ml~300ml)は竹葉を始め欲しい銘柄が置いていなかったので4合瓶の安いものを探すことに。
色々見て回って目に留まったのが、淡い白と青のラベル。白地のラベルに銀色で銘柄が書かれていてパッと見ではどこのお酒かわからない。手に取ってみると車多酒造の「天狗舞 冬吟 純米吟醸生酒」。天狗舞は山廃が有名で山廃のお酒が多いのだが、自分は山廃が苦手で普段はあまり飲まない。しかし新雪の様な淡いラベルが気になって良く見てみると、山廃ではないようだ。
純米吟醸酒の生酒(上槽時も瓶詰時も火入れを行っていない酒)で、精米歩合は50%。
普段は生酒は呑む機会が少ないため、初雪の雪見酒(正確には初雪ではないが)に生の日本酒も良いかと思い買ってみることにした。四合瓶(720ml)で1,600円(税抜)。

家に帰り改めてラベルを見ると、淡い霞が勝った白と薄い青の対比が美しい。
外の雪景色と相まっていかにも雪国らしい雰囲気だ。やはり酒を呑むときは雰囲気も重要だ。そんなことを考えながら酒瓶を開封する。
生酒なのでまずは冷酒で呑んでみると、生酒らしい爽やかな酸味が印象的なお酒。
酸味が最初に感じらるがフレッシュな風味で、後から淡い甘みも感じられ、ただ酸っぱい酒ではなく、出来立てのヨーグルトを呑んでいるかの様な爽快感が魅力的なお酒だ。
開封仕立ては発泡感も感じられ、「淡雪で戯れる生娘」が目に浮かぶような爽やかさ。
燗にして呑んでみると、酸味は少し抜けるが乳製品の様な甘みと酸味はそのままに感じられる優しいお酒になる。
蔵元の紹介では各種料理にマッチすると書かれているが、個人的には食虫酒よりも乾杯等の先付酒や食後の口直し、またはスイーツとの相性が良いお酒だと思う。

これからの季節は新酒が多く出回る季節だが、この天狗舞冬吟は新酒らしさも感じられる生酒に仕上がっている。冬吟(冬吟醸)と銘打っているが、正直吟醸香はあまり感じられず吟醸酒ぽくはないが、非常にフレッシュ感のある生酒。食中酒とは別に用意して食前または食後のお酒として呑むのも面白いのではないだろうか。
2月まで出荷されているので、ぜひ爽やかな純米吟醸生酒を味わってもらいたいと思う。

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天狗舞 冬吟 純米吟醸生酒 手巻き寿司を肴に。

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吟醸の生酒は初体験かもしれない。

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令和の年末に醸造の生酒。

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磨き50%と大吟醸並みの精米歩合

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凛とした天狗舞の刻印。

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酸味の割には色は透き通った透明で、まさに淡雪の様なお酒。

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