加賀鳶や黒帯で有名な金沢の酒蔵、福光屋。
創業は1625年と金沢では最も古い酒蔵で、金沢の晩酌酒と言えば「フクちゃんフクマサもってきて~」のCMで有名な福正宗がポピュラー。
最近は吟醸酒ブームや様々な酒蔵が誕生してきて、高価な吟醸酒がもてはやされるが、日々の晩酌にはやはり手頃な価格で飲める純米酒や本醸造が欲しいところ。
福正宗は「金ラベル(純米吟醸)」「銀ラベル(特別純米)」「黒ラベル(純米酒)」等があり、銀ラベルや黒ラベルが4合瓶で1,000円程の価格と言う手頃さもあって、家庭や大衆居酒屋でよく見かける。
福正宗は芳醇な旨みが特徴的で、特に銀ラベルは純米吟醸酒が混和されていて喉ごしが良く自分も好きな日本酒なのが、たまにはドライな辛口酒も飲みたいもの。
そこで今回チョイスしたのが、「福正宗 黒麹仕込 純米完熟辛口」。
日本酒では珍しい黒麹を使用し完熟発行させることで、純米酒の旨みとともに独特な酸味とドライな後味を作り出している。ちなみ購入したのは180mlのミニボトルで300円。
冷酒にして飲んでみると、飲み口はまろやかだが次第に酸味が強まり、喉ごしは辛口でドライ。吟醸酒でないがフルーティーな香りがするのは、黒麹と完熟発酵の所以か。
白ワインをより芳醇にしたお酒と言った方が分かりやすかもしれない。
常温・燗酒でも美味しく飲めるとのことだが、ぬる燗にすると酸味がまろやかになりまた違った飲み口に。
辛口ドライな飲み口なので、和食も良いがイタリアン等でも食中酒に合うと思う。
個人的には加賀鳶や黒帯はあまり好まないのだが、福正宗は低価格で本醸造以上のお酒が飲めるので、好きなブランド。
東京にも直営店があり併設バーもあるので、金沢以外の人もぜひ黒麹仕込の福正宗を味わってもらいたい。
福正宗 黒麹仕込純米完熟辛口 ミニボトル
裏ラベル
完熟発酵のせいかお酒は少し黄色ぽい
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