peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

凛としたキレとまろやまな甘みが堪らない極上ひやおろし 数馬酒造「竹葉 純米 ひやおろし」 

久し振りのブログ。8月の盆明けから仕事が忙しくなり、9月の連休前にようやくひと段落。気が付けば今年もひやおろしの季節になっていた。
最近お酒も買っていなかったので自分へのご褒美も兼ねて、石川のひやおろしを買うことにした。
例年は「常きげん」のひやおろしを飲んでいるのだが、今年は他の銘柄も飲みたいと思い、純米酒が旨い数馬酒造の「竹葉」のひやおろしを買うことに。

ちなみにひやおろしとは、春に搾った新酒を秋(9月)まで寝かせることで、風味や味わいを落ち着かせ,、まろやかにしたお酒。秋に出荷されるので秋上がりとも言う。
また通常、お酒は「搾った直後」と「出荷前」の二回火入れ(熱を加えて殺菌や味の変化を防止する)のだが、ひやおろしは搾った直後の火入れのみで、秋の出荷まで寝かし出荷前の火入れを行わない。そのためいわゆる「生詰め酒」の部類に入る。
※「生貯蔵」は上槽後に火入れをせずに、出荷前に火入れをした日本酒

そんなひやおろしだが、石川は酒所なので多くの蔵元がひやおろしを出荷する。
その中でも竹葉もは人気の銘柄で、早期に売り切れるので最近は飲めていなかった。しかも購入時は発売から2週間程経っていたので、もう売り切れたかな…と半ば諦めながらいったのだが無事に(?)売れ残っていた。他にも買いたい銘柄があったが迷っている間に他の人に買われないよう、揺れる心を叱咤し、強い心で竹葉を握りしめレジに並ぶ。
今回購入したひやおろしは、純米の4合瓶で税抜1,600円。富山なら270mlのミニボトルもあるのだが、石川の酒造組合は4合瓶で統一している様だ。まあ久し振りの日本酒だし連休もあるので、今回は4合瓶で丁度良いかな。

あてのお刺身を買って早速晩酌。ひやおろしなので、やはり冷酒でいただく。
口に広がるしっとりとした落ち着きのある甘み。しかし甘みと同時にキレも感じられる。ひやおろしの特徴である柔らかな甘みと酸味、その風味を邪魔しない凛としたキレが醸す爽快感のバランスが堪らない。
純米酒だが能登産の山田錦を55%まで磨いた大吟醸並みの純米酒に仕上がっており、華やか吟醸香はないが、まろやかな芳醇さと一口ごとに風味をリセットしてくれるキレがお刺身によく合う純米酒だ。
北陸の魚は11月頃から脂が乗りだすが、脂の乗ったブリやヒラマサと合わせて飲んでも負けないお酒だと思う。

最近はネットでも購入できるひやおろし。GOTOキャンペーンが本格化しているが、まだまだ家飲みがメインの人も多いだろう。今年は秋の夜長に石川の美味しいひやおろしで旅行気分を味わうのも一興ではないだろうか。

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