peach's blog

北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

上品な甘味と凛としたキレが堪らない吟醸酒 南部美人「南部美人 吟醸」

岩手を代表する蔵元「南部美人」。綺麗で美味しいお酒造りで定評がある酒蔵だ。
東北の蔵元のため東北以外での地方では入手が困難だが、最近はやまやでよく見かけるようになった。
北陸では入手しづらいこともありやまやに行くたびに買おうと思っていたのだが、結局買わずじまいでいたところ、南部美人特定名称酒本醸造や純米、大吟醸等)のリブランディングが行われ、ラベルデザインが刷新されていた。
新しい南部美人は、「南部美人のロゴ」と「蔵元の家紋」のみのシンプルなデザインだが、特定名称酒ごとに異なるラベルの色がどれも鮮やかで、和の美装の極致の様なデザインに今回は目を奪われた。

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石川のやまやでは720㎖の「純米吟醸(税込1,980円)」「特別純米(税込1,760円)」「吟醸(税込1,430円)」の3種が販売されているようだ。
不思議なのは一般的に吟醸酒の方が純米(特別純米ではあるが)より高いものだが、南部美人吟醸の方が安い。と言うより、一般的な吟醸酒なら1,500円~2,000円はするが、この南部美人吟醸酒は税抜1,300円と安い。
まあ、安く美味しいお酒が飲めるならそれに越したことはないと、今回は一番安い吟醸酒を購入した。 

hb.afl.rakuten.co.jp

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冷蔵庫で冷やし、毎度のごとく冷酒でいただく。
口当たりは少しあっさりとした印象だが、口に含むとマイルドな旨味が広がる。
鼻に抜ける吟醸香と上品な旨味が相まって、嫌味のない芳醇な吟醸酒になっている。
後味のキレも程良い辛さで芳醇な甘みの邪魔をしない。
飲み口から広がる柔らかい旨味と吟醸香、そして凛としたキレがこの吟醸酒を綺麗な日本酒にしている。まさに「美人」に相応しい風味だ。
精米歩合は60%と一般的な吟醸酒並みの磨きだが、これだけ綺麗なお酒に仕上げるところが南部美人の酒蔵としての凄さなだろう。
そしてこの旨い吟醸酒が1四合瓶で1,300円で飲めるのは嬉しい限りだ。

しかし、気になる事がある。そう、特別純米だ。
こんなに旨い吟醸酒よりも高い1,600円の特純がどんなものか気になる。
HPを見てみると、南部美人の主力商品は「純米吟醸」と「特別純米」とのこと。
中でも特別純米が定番酒の様なので、南部美人を語るには吟醸酒だけではなく特別純米酒を飲まないといけない。
そんなことを考えながら、吟醸酒をグイグイと飲んでんでしまった。
恐らく特別純米も旨いのだろうが、この吟醸もレベルが高いと思う。
古酒や山廃の様なクセがなく、マイルドで飲みやすい綺麗な日本酒なので、日本酒が苦手な人や日本酒ビギナーに最適な吟醸酒ではないだろうか。
安くて旨い、登竜門的な南部美人の吟醸酒。ラベルデザインも綺麗なので、ぜひとも手に取って欲しい一本だ。

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