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富山ブラックとは違う王道の富山屋台系ラーメン 富山市「まるたかや」

富山のラーメンと言えば「富山ブラック」が有名だが、20年前にはそんな言葉は聞いたことが無かった。
確かに大喜の超濃口醤油ラーメン(チャーシューメン)は富山でも有名でファンが多かったが、そのしょっぱさ故、好き嫌いが分かれるラーメンだった。
では富山には他にラーメンが無かったのかと言うとそうではなく、実は屋台ラーメンから始まったラーメン屋が主流だった。
今は閉店している九頭龍やワンタンメンで有名な末弘軒等、空襲で廃墟となった富山で屋台から始まったラーメン屋が多い。そしてその多くが伝統的な中華そば(醤油ラーメン)のお店だ。
富山ブラックも醤油ベースだが、屋台系ラーメンはより一般的な中華そばに近い醤油ベースのスープで、鶏ガラまたは豚骨スープと合わさった醤油スープは、まさに王道の「中華そば」だ。
また屋台から始まっているため、富山の屋台系ラーメン屋ではおでんも提供しているお店が多い。

今回紹介する「まるたかや」は富山市内を中心に7店舗を持つ富山でも屈指の屋台系ラーメン屋だ。
メニューはラーメンとおでん、そして餃子や唐揚げ、すり身揚げ等のサイドメニューのみ。一部店舗によってはチャーハンもあるが、基本的には上記のメニュー体系だ。
まるたかやのラーメンは豚骨ベースの醤油ラーメン。見た目は濃い目だが透明感のあるスープ。口にすると醤油のしょっぱさと酸味が感じられるが、豚骨の風味は少ない。
個人的には鶏ガラと思っていたが、お店によると「白濁しない程度の豚骨」なのだそうだ。全体的にはあっさりとした酸味と塩加減のバランスが良い醤油スープだ。
麺はモチモチとした中太麺で、麺にスープが良く絡み醤油スープとの相性が良い。
具材はメンマとネギとチャーシュー。メンマは大喜程塩辛くないノーマルなメンマ。チャーシューは薄めだが脂身も程良く入った柔らかめの肉で美味。
他にも無料トッピングとして「油かす」がテーブルに置いてあり、あっさりとしたスープに油かすを入れることで、よりスープにコクが出て旨い。
なお、注文時にスープを「濃い目or薄目」で注文することも可能。またラーメンは700円だが、小ラーメンもありそちらは550円。個人的には大食いではないが、通常ラーメンで少し物足りないくらいなので、余程お腹が空いてなければ通常のラーメンを注文すればよいと思う。

そして、サイドメニューでおススメが、餃子とすり身揚げ。おでんや牛筋を食べている人が多いが、餃子は餡の味が濃く、ラーメンがあっさり醤油系なので非常に合う。
またすり身揚げはカリッと揚がった魚のすり身を醤油につけて食べると、すり身の淡泊さと、すり身表面の揚げ部分の脂が混じり合って濃厚な味となる。
個人的には惣菜としてすり身揚げが好きなこともあるが、まるたかやに来るとどうしてもすり身揚げが食べたくなる。
お客さんを見ていても、おでんとともにすり身揚げで一杯やっている人も見掛けるほど、酒の肴にもうってつけだ。

まるたかやは直営店とFC店があり、FC店は通常メニューに加えて独自メニューもある(砺波店等)。個人的にはスープも若干異なるような気もするが、恐らく麺とスープは直営店と同じものと思われる。今回は以前に行った直営店の豊田店のラーメンを紹介しているが、初めて行く時は富山駅北口にある牛島本店へ行って、本店の味を確かめることをおススメする。
なお、各店舗には駐車場スペースがあるが、本店以外はバスや電車では行き辛い場所に立地している。そのため車で来訪しないのならば、富山駅から歩いて10分程の所にある牛島本店の方がアクセスが容易だ。

最近巷で騒がれている富山ブラックも良いが、個人的には小さいころから慣れ親しんでいる「富山屋台系ラーメン」の方が旨いと思う。シンプルな味ではあるが、富山に来たなら富山ブラックとともにまるたかやのラーメンも食べてもらいたいと思う。
また、店内やネットでラーメンセットを購入することも可能。富山旅行のお土産にも良いかもしれない。

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ラーメン(普通) 王道の中華そば(醤油ラーメン)だ。

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