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北陸のお酒や温泉をメインに徒然と綴っています。

 

世界が認めた甘美で艶やかな大吟醸 鹿野酒造「KISS of FIRE」

常きげん」ブランドで有名な鹿野酒造。石川県だけではなく全国的にも有名な酒蔵で、山廃や純米の大吟醸では720mlで4,000円~5,000円もする高級酒が並ぶが、その中でも異彩を放つ大吟醸がある。その名も「KISS of FIRE」。情熱的な口づけと冠されたこの日本酒は山田錦を50%まで磨き3年熟成させた大吟醸で、艶のある吟醸香と濃厚な甘みと旨味が際立つ、まさに情熱的な日本酒だ。
若い酒造りマイスター達が世界に通用する酒として醸造した大吟醸だが、期待を裏切ることなく世界で高い評価を受けている。
何しろルイヴィトンのニューイヤーパーティーでセレクトされ、さらには2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授のナイトキャップパーティーでも使用される等、世界でも有数の華やかなパーティーで選ばれる日本酒となっている。

そして世界で活躍する日本酒だけにボトルデザインもオシャレだ。青を基調としボトルは上部のキャップから下方向へ徐々に丸みを帯びていくデザインとなっており、まるでエリクサーの瓶。一見すると日本酒には見えず、高級クラブにある高価な外国酒の様だ。
また通常の日本酒は720ml(4合瓶)での販売がほとんどだが、KISS of FIREは750mlとなっておりワインボトルと同じ容量となっている。この辺りも日本ではなく世界を意識したマーケティングとなっている様だ。
そのため価格は4,000円(税抜き)と高めの価格設定となっておりこれまでは中々手が出せなかったのだが、気軽に飲めるようにと270mlのミニサイズ(KISS of FIRE MINI)が販売されるようになった。それでも価格は1,350円(税抜き)と高いのだが、最近近所のやまやでミニサイズが入荷されていたので思い切って購入。

冷蔵庫で冷やして風呂上がりの晩酌で最高級の冷酒を味わってみる。
ラベルのキャップを外しお猪口に注ぐと微かに甘い香りが漂ってくる。口に含むと濃厚な旨味と微かな酸味が感じられ、芳醇な甘みとコクが口の中に広がり、後口で少し感じるキレ。妖艶すぎず華美な印象は飲み手に与えないが、非常に芳醇で吟醸香豊かなお酒でまさに「情熱的な口づけ」に相応しい大吟醸
そして豊かな香りと濃厚な甘みの広がりを感じた瞬間、刹那的はじけるキレが後口をサッパリさせ余韻を残さない。
石川のお酒は芳醇さや濃厚なコクを感じさせる日本酒は多いが、艶やかな香りを感じさせるお酒は少ないと思う。そういう意味では香りでも高級感を感じさせる日本酒に仕上がっていると思う。

「艶やかな香り」と「甘美なコク」そして「刹那的なキレ」。日本人が飲むと気後れしてしまうかもしれない新感覚の大吟醸だが、世界が認める旨さは本物。
お手頃価格でセレブレティが飲むお酒を体験してみるのも良いのではないだろうか。

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桜の花酵母で醸す粋な新定番純米吟醸酒 福光屋「加賀鳶 梅吉 純米吟醸」

金沢で古くから酒蔵を営む福光屋
その福光屋フラグシップブランドである「加賀鳶」に新しいシリーズが追加された。
その名も「梅吉」シリーズ。2020年3月に発売され純米吟醸純米酒の2種類がリリースされている。
シリーズ名となっている「梅吉」とは歌舞伎の演目『盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめがかがとび)』の主人公とのこと。元々加賀鳶と言う響きも金沢の豪快な男衆をイメージさせる粋なブランド名だが、日本の伝統芸能である歌舞伎の主人公「梅吉」を冠し大胆なラベリングは、金沢の古くからのイメージである「華やかで奢侈な印象」に「豪放的な男らしさ」を加えた新たな加賀鳶ブランドと言っていいだろう。

この梅吉シリーズの特徴は桜の花から分離した花酵母を使用していること。花酵母は華やかで甘い香りになることが多いが、この梅吉も上品な華やかな香りの日本酒に仕上がっている。
「伝統的な酒造り」に「花酵母という新しい取り組み」をブレンドしたこの日本酒は、まさに「梅吉」のブランドイメージと合致する日本酒と言えるだろう。

純米吟醸純米ともに300ml、720ml、1800mlの展開となっている。
ミニボトルも販売されているのは嬉しい限りだが、4合瓶(720ml)でも1,000円で買えるのはかなりリーズナブルだ。


【価格帯】
 ・純米吟醸 300mL 498円、720mL 998円、1,800mL 2,250円
 ・純米   300mL 420円、720mL 950円、1,800mL 1,980円

4合瓶と迷ったが今回も純米吟醸酒のミニボトルを購入。と言うのは個人的には花に由来する酵母を使用したお酒は口に合わないことが多かった。中村酒造の「ichi椿」も椿由来の酵母を使用しているが、蜜の様な甘みや風味が好きではなかった。
そのため桜酵母も少し抵抗があったので、まずは試飲としてミニボトルで購入した。
それでは早速冷酒にして飲んでみる。
お猪口に注ぐと色は少し黄みがかっている。特段の香りはしないが飲み心地はさらりとしている。口に含むと上品な甘みと旨味がじわっと広がり、少し強めの後味のキレにつながっていく。
もう少し甘美で華やかな香りを想定していたが、そこまで花の風味は強くない。
むしろ落ち着いた甘みが徐々に広がっていく飲みやすいお酒でキレの強みが印象を強くしている感はあるものの、ほのかな芳醇さと後味のキレのバランスが良いお酒に仕上がっている。
「梅吉」のイメージから豪快で特徴的な香りや風味をイメージしていたが、むしろオーソドックスな純米吟醸で万人受けするのではないだろうか。
料亭や居酒屋等でも提供されれば「黒帯」に続く定番ブランドになる可能性が高い「加賀鳶梅吉」。日本酒通からビギナーまで口にしてもらいたい仕上がりになっている銘酒だった。

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富山県人が愛してやまない大岩不動の絶品そうめん 富山県上市町「ドライブイン金龍 大岩そうめん」

富山を離れて早20年が経つが、今でも忘れられない味がある。
富山市街から30分程立山方面に車を走らせるとある上市町
上市町は里芋の産地として有名だが、湯神子温泉や温泉旅館のつるぎ恋月、大岩不動の滝等も富山県人にはなじみがある観光スポット。そんな大岩不動の近くにある「ドライブイン金龍」の名物大岩そうめんだ。
子供のころ、休日になると親父が運転する車で家族でドライブに出掛けていたのだが、ちょっと小腹がすくとドライブイン金龍に寄って食べに行くくらい、家族全員が好きなそう麺だ。
実は大岩不動そのものは小さいころに行ったようだが記憶になく、そうめんを食べるだけのために大岩不動近くの金龍まで行くくらい好きなそうめんだ。

金龍のそうめんは「冷たいそうめん」と「温かいにゅう麺」の2種類。どちらも一杯600円だが、特に好きなのは冷たいそうめん。
出汁と麺とネギ、しょうがのシンプルなそうめんだが、一本一本の麺が綺麗に揃えられていて見た目が美しい。揖保乃糸も好きだが、金龍のそうめんは揖保乃糸よりも弾力があって喉越しがよい。お店のHPによると伊勢のそうめんの様だ。
出汁の風味は「かつお、こんぶ、しいたけ」からとったお出汁だが、甘みと醤油の風味、そして出汁の旨味が三位一体となったシンプルだけど極上の出汁だ。
この冷たいお出汁としょうがの相性も抜群。
この極上の出汁を含んだ麺をツルっと喉に流しこむともう堪らない。3分も経たないうちに出汁まですべて食べきってしまう。もはや飲み物だ。
そして温かいにゅうめんも優しい風味になり美味しい。
個人的には冷たい方がそうめんのコシが感じられるが、にゅうめんは麺が柔らかく出汁の風味が立ち、こちらも絶品だ。

惜しむらくは値段が600円であること。昔は450円くらいだったと思うのだが、ドライブインで600円はちょっと高いな…。まあ観光地だから仕方ないか。金沢に比べればまだ安い方だし。
そうめん以外にも季節限定となるが、山菜や里芋田楽、ところてんも人気の一品。
まだまだ観光は慎重を期さないといけないが、富山でそうめんを食べたくなったらぜひとも金龍のそうめんを堪能して欲しい。

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StayHomeにぴったりな美味しい日本酒まとめ

まだまだコロナ禍で世界中が大変な状況だが、2020年もあと一月で半年が終わる。
徐々に社会生活も戻りつつあるとはいえ、第二派に備えた行動がまだ必要だ。
と言うことで「大人のStayHome」にぴったりな美味しい日本酒のまとめです。

1.新しい酒米「百万石乃白」で醸した名酒
百万石乃白(石川酒68号)は石川県が11年の年月をかけて開発した「石川門」に続く石川県第二号の酒造好適米。フルーティーな香りとスッキリとした味わいが楽しめる酒米となっておりR1BY(令和元年度産)から石川県の酒蔵で醸造が始まっている。 

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2.大吟醸吟醸酒
精米歩合大吟醸:50%以下、吟醸:60%以下で、かつ吟醸造り(特別な製法で醸造しており、吟醸香(フルーティーな香りや風味)が特徴の日本酒)を行っているお酒。
言わずもがな、日本酒の最高峰だ。 

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3.純米酒
醸造アルコールを添加せずに酒米と麹のみで醸造した日本酒。北陸の純米酒精米歩合吟醸酒並みの50%~60%のものが多く、特別純米酒精米歩合が60%以下で、かつ特別な製法で醸造された日本酒)と言っても過言ではない純米酒が多い。 

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4.生酒/生貯蔵/生詰め
通常の日本酒は火入れを二回行うが(上槽後と出荷前の二回)、生酒は火入れを行わず、生貯蔵は上槽後に一回、生詰めは上槽後に火入れせず出荷前に一回のみ行う。
どの作り方もフレッシュで酸味(甘酸っぱさ)と炭酸感があり、夏には最適な日本酒だ。

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爽やかな酸味と喉越しが夏に合う極上生酒 車多酒造「五凛 純米生酒」

石川の酒と言えば山廃で有名な車多酒造の「天狗舞」があるが、車多酒造では天狗舞ブランド以外にも「五凛」と言うブランドも展開をしている。
五凛は「料理の美味しい味わいを引き立て、場を盛り上げたり、ゆったりとした気分で楽しんでいただける上質なうまさを感じるお酒」をコンセプトとしており、「お客様、飲食店、酒販店、蔵元、杜氏の五者が常に凛とした関係で、お酒を楽しむ」と言う思いから五凛と命名されている。
そのコンセプトからわかるように華やかで目立つ酒ではないが、旨味、酸味、喉越しのバランスが良く、食中酒として料理をより美味しく彩る酒となっている。
昔は五凛の純米酒を好んで飲んでいたのだが、ここ1年程は久しく飲んでいなかったので五凛が恋しくなり、金沢市内にある酒屋「酒のぬまた」さんを訪問。
酒のぬまたさんは石川の酒は無論のこと、福井や富山の酒蔵や、長野の大信州、高知の酔鯨、滋賀の不老泉、静岡の開運等、全国の有名銘柄も取り扱っている日本酒好きには堪らない酒屋だ。
店内に入ると大きな業務用冷蔵庫に多数の日本酒が並んでいる。吟醸本醸造等の区別も含めると、軽く50種類くらいはあるのでないだろうか。今回のお目当ては五凛だが目移りしてしまう…。それぞれの日本酒にしっかりと「辛口度」や「どんなお酒か」を書いたポップが貼られているのが嬉しい。今回は時間が無かったので買ってすぐに帰宅したが、時間があれば小一時間は日本酒を吟味してしまいそうだ。

他の日本酒と悩まないよう五凛が置いてある冷蔵庫に向かう。1,000円~1,500円の予算で考えいたので純米酒狙いだったのだが、一応吟醸酒も確認してみる。しかしやはり予算オーバー(720mlで2,000円程)。予定通り720mlの純米酒1,430円(税込み)を買おうと思ったら、同じ価格で純米酒の生酒も置いてあった。期間限定醸造とのことで暑い季節になったこともあり、フレッシュな生酒で一杯やるのもいいかと思い、今回は純米生酒720mlを購入。刺身とかに合わせるなら火入れした純米酒の方が合うのだが、季節に合わせた酒も風情があってよい。ちなみに酒のぬまたさんでは純米生酒が五凛の一番人気だそうだ。

お会計を済ませ、そそくさと保冷バッグに五凛を入れて速攻で帰宅し、まだ冷えた状態の生酒を早速いただく。
口に含むと爽やかな酸味が口いっぱいに広がる。そして後口に感じられる柔らかいキレ。生酒らしい炭酸感とヨーグルトの様なほのかな甘みと酸味。この甘みと酸味が意外に濃厚だ。そしてその濃厚な酸味の邪魔をしないさっぱりとしたキレ。酸味からスッと連なる喉越しが非常に良い。
火入れした純米酒に比べ、旨味やコクそして香りは少ないが、生酒らしい爽快感と濃厚な甘酸っぱい風味が旨い酒。食中酒というよりは酒単体で味わう方が美味しいだろう。

これまで五凛の生酒を飲んだことが無かったが、これまでの五凛とは違う初めて味わう風味だった。
正直、イメージしていた五凛とは違っていたが(生酒は同じ銘柄でも火入れ酒とは違う風味だが)、夏に飲む日本酒としてはピッタリの酒だ。甘酸っぱい風味は女性にも飲みやすいお酒なのではないだろうか。
夏の贈り物で日本酒を検討しているなら、夏らしい五凛の純米生酒は良い選択肢だと思う。

 

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神泉が醸す百万石乃白はスッキリ辛口系の純米吟醸 東酒造「純米吟醸 純吟乃白」

石川県産の第二の酒造好適米である「百万石乃白」
先日、百万石乃白を使用した萬歳楽の純米吟醸蔵人」を飲んだが、前回紹介した東酒造の神泉が旨かったことから、神泉の百万石乃白使用酒である「純米吟醸 純吟乃白」を購入することにした。ちょうど小松市方面に買い物に行ったので、蔵元にある販売所で購入。本来は5月3日に酒蔵開放インベントが予定されていたのだが、コロナ禍で中止に。蔵元で話を聞いてみると「秋頃に実施出来たら…」とのことだった。
GW以降は全国的に感染者も減ってきているので、秋には解放イベントが行える環境になっていると嬉しいものだ。

さて今回購入した「純吟乃白」は生貯蔵(瓶詰前の火入れのみ)の純米吟醸酒
720mlボトルで税込み1,980円。純米吟醸酒としては手頃な価格だと思う。
酒米は55%精米の百万石乃白、酵母は「吟醸香が高く、スッキリな淡麗系の吟醸酒向き」である金沢酵母を使用。蔵元は「口当たり優しい、すっきりした純米吟醸」と謳っている。
生貯の純米吟醸なので冷酒でいただく。
口当たりは軽く酸味が感じられるさらりとした飲み心地。たしかに酸を含んだまろやかな風味が感じられる。そしてしばらくするとスッと広がるキレ。割とキレは強めで口に含んでから早い段階で辛みを感じる。そのため喉越しのキレは強く長く感じられる。
甘みも感じられるが、どちらかと言うと端麗辛口で、たしかにスッキリとした吟醸酒に仕上がっている。
前回飲んだ「蔵人」も喉越しのキレがあったが、コクと甘みが優しく広がる落ち着いた日本酒であったのに対して、「純吟乃白」はよりキレが強まったシンプルで分かりやすい日本酒に仕上がっている。
ただ、口開けから少し時間を置くと酸味のコクが主張し始め、キレが少し弱まってきて落ち着いた酒になる。口開けのシンプルなスッキリ淡麗な感じも、時間が経ってからの少しコクが出てくる風味のどちらも旨く飲める酒だ。

個人的には酸味と甘みが感じられる芳醇な方が好みではあるが、辛口系の酒の中ではキレが強すぎずシンプルに飲める純吟乃白は非常に飲みやすい酒に仕上がっていると思う。
同じ酒米でも蔵や醸造の違いで違った風味を感じられる日本酒は本当に面白いと思う。
他の酒蔵の百万石乃白も味わっていきたいと思う。

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f:id:apple2019a:20200519220954j:plain東酒造内にある販売所

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日本酒アワードで数多の受賞を誇る神泉の吟醸生酒 東酒造「神泉 吟醸本生」

最近は能登の酒を飲む機会が多かったのだが、久し振りに加賀地方の酒を飲んでみることにした。
今回は航空自衛隊小松基地小松空港との共用飛行場)があることで有名な石川県小松市の酒蔵、東酒造の「神泉 吟醸本生」を飲んでみることに。

東酒造の神泉はメジャーな銘柄ではないかもしれないが、これまで国内外の日本酒アワードでいくつもの賞を受賞しており、皇族や政府要人等が使用する先代の政府専用機ボーイング747-400)の正式機内酒(神泉大吟醸)にも採用されたことがある石川でも指折りの酒蔵。蔵元のポリシーとしても大吟醸本醸造等の高級酒を中心とした酒造りを標榜している。
個人的には良く目にする銘柄だったのだが、ミニボトルで販売している機会に触れることがなく、興味があったものの飲む機会がないままだった。今回やまやの冷蔵コーナーで一本だけミニボトルが残っているのを発見し、めでたく購入できた。

今回購入した「神泉 吟醸本生」は、酒米に五百万石を使用した精米歩合60%の吟醸酒。加熱処理を一切しない生酒で、-5度で熟成させた辛口な吟醸酒とのことだ。300MLのミニボトルで489円とお手軽な価格なのは嬉しい。

生酒なので無論、冷酒でいただく。口開けは華やかな吟醸香は漂ってこないが、ずっしりとした重みを感じる。しかし口に含むと、ふくよかな芳醇さとヨーグルトの様な柔らかな酸味が感じられる。はっきりとしたキレは感じないが、余韻に広がるほのかな辛みが芳醇で濃厚な甘みと酸味を引き締める。蔵元のHPでは「かなりの辛口ですが、
それを感じさせない旨さです」と記載されていたが、確かにその通りだ。
凛とした爽やかな酸味と、酸味の後に広がる甘みがキレをマイルドにしている。
そして喉越しで程良く感じるキレ。
酸味、甘み、キレ、この三位一体となった風味のバランスがとても良い。
この吟醸本生は300MLと180MLのミニボトルしかないようだが、これなら四合瓶でもすぐに飲み切りそうなくらいに旨い。

今回は神泉の生酒だったが、やはり要人も口にしたであろう大吟醸や石川県の新しい酒米である百万石乃白で仕込んだ「純吟乃白(純米吟醸)」も飲みたいところ。
緊急事態宣言も解除され、今後本格的に社会生活が解禁されたら、蔵元の販売所へ行ってきたいと思う。

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白山市「樹木公園」の風景

先週、少し歩いてきた樹木公園
初めて歩いたが、広々とした敷地内に広場や遊歩道あってが過ごしやすい場所。
樹木にもそれぞれ和名が掲げられているのも嬉しい。
歩いた時は休日だったが、コロナ対応で適度に感覚が開いている状況だった。
でも、もう少し入場制限等した方が統制が出来るのだが…
山桜?が丁度咲き終わっていたのが残念。
今回は少ししか歩かなかったが、野生のカモシカ等も見ることが出来るということで、コロナが終息したらゆっくりと歩きたいと思う。

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能登の100石酒蔵が醸す至極の一本 中島酒造店「末廣 純米吟醸初しぼり」

石川県は兼六園や茶屋街がある金沢市や山中・山代等の温泉街が属する加賀地方と、和倉温泉で有名な七尾市朝市で有名な輪島市等がある能登地方に分けれらる。
能登地方は日本海に突き出した半島だが山地が多く、海の幸と山の幸に恵まれた地域だ。以前も記事にしたが、能登地方にはそれぞれの集落毎に地域に根付いた酒蔵が多く、今回紹介する「中島酒造店」も輪島の人々にお酒を提供する小さな酒蔵だ。
HPを見ると明治元年創業の古い酒屋とのことだが、実際には350年前から続く地元の名家で実際にはもっと古くから酒造りをしているようだ。2007年の能登半島地震で大きな被害を受けたが、様々な人々の応援を受けて蔵を新造し酒造りを再開したとのこと。
(中島酒造店のHPを拝見し、石川、特に能登で震災と言うと能登半島地震を指すのだと再認識した。阪神大震災東日本大震災も被害が甚大だったが、能登においてはこれらの地震と同様に被害が大きい震災だったということ)

正直、金沢では能登の酒に出会うことが少ないのだが、最近は能登の蔵元の酒も金沢に出荷されるようになった。冒頭でも書いたように地元の酒として酒造りをしていた蔵元が、生産量は小さいものの地元だけではなく石川県あるいは全国に自慢の酒を広げる様になってきた様だ。
中島酒造店も年間100石(一升瓶で10,000本)の小さな蔵元だが、非常に美味しいお酒、そして意欲的なお酒を造っている。
今回飲んだ末廣 純米吟醸初しぼりが初めて飲む中島酒造の日本酒だが、非常に濃厚で旨い至極の酒だった。4合瓶で4,000円~5,000円する高い日本酒も飲んだことがあるが、正直そのような高価で有名なお酒と同じくらい美味しく飲める日本酒だ。

そんな末廣 純米吟醸初しぼりだが、初しぼり吟醸と言うこともあり冷酒でいただく。300mlで880円。酒米は五百万石を使用し、50%磨きの大吟醸並みの純米吟醸酒に仕上がっている。
香りは芋焼酎の様な薫酒の香りがするが、初しぼりらしいフレッシュな酸味と酒米の甘み、そして口に含んでしばらくすると感じられる静かな吟醸香
酸味と甘みのバランスが良い非常に良い。コクと芳醇さが堪らない美味しい純米吟醸だ。喉越しで感じられるほのかなキレは、口に酒を含んだ時のふくよかな風味の邪魔をせず、最後に柔らかい辛さを感じさせる。口に酒を含み、舌で酸味や甘みを感じ、喉でキレを味わう三段構えの味わいは、派手な吟醸香はないが本当に至極の一本だ。
蔵元が「小さな酒蔵だが腕には自信がある」と言い切るだけの実力がある。全国の酒好きや日本酒関係者が注目するわけだ。

正直、大したブログではないものの地域に根差した小さな酒蔵を紹介するのは気が引けた。小さな酒蔵が全国的に有名になり地元以外でも購入者が増えれば、それまで飲んでいた地元の人々の手に渡らなくなる可能性がある。
富山県高岡市にある勝駒で有名な清都酒造店も昔は富山の人々の間で有名なお酒だったが、今では有名な酒蔵になり特約店でもすぐに売り切れになる人気銘柄。ネットでも価格は高騰し、昔は手軽に買えたが今は中々買えない酒となり寂しい…)
そんなことを思い、あまり書かない方がいいのかとも考えたが、自分のブログの影響力の小ささ、そしてなにより蔵元の「他の地方の皆さんも是非当蔵の酒を飲んでいただければと思っております」との意気込みと、酒のレベルの高さを他の人々に知って欲しいと思い、今回記事を書くことにした。
本当に酒好きな人にだけ知って欲しい(石川や能登で買えなくなるような状況にならない範囲で…って自分勝手だが…)至極の酒蔵。
ぜひとも中島酒造のお酒の味を知って欲しいと思う。

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白山市「吉岡園地」の風景

普段は家の近所を散歩しているが、先日買い物帰りに白山市の吉岡園地を散歩してきた。
遊具や施設は5月末まで使用禁止だが、園内の散歩は三密を避ける状態ならOK。
例年なら人出が多いのだが、この日はやはり訪れている人は少ない。
藤棚も人々が足を止めないよう、少し枝が切られている様に見える。
早くコロナ禍が終息して、ゆっくりと自然鑑賞出来る日々が戻って欲しいものだ。

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金沢の郷土料理「笹寿し」でしっぽり晩酌 芝寿し「三味笹寿し」

地元が富山県なので、郷土料理と言えば「ますの寿し」になる。
「ますの寿し」は、鱒の押し寿司で笹の葉で包んであるのが特徴の料理。
そして金沢にも「笹寿し」と言う押し寿司文化があり、こちらも笹の葉で包んであるのが共通している。
しかし、「ますの寿し」はネタが鱒のみだが、「笹寿し」は鮭や鯛、鯖等様々なネタがあり、一人前ずつ笹の葉で包まれており彩も綺麗。
ネタによって値段が異なり、110円~200円の価格帯となるがコンビニおにぎりと同じくらいの値段設定なので、石川県民なら休日のランチや外出時のお弁当等によく利用する郷土料理だ。

そして押し寿司なので、これがまた日本酒にも合う。
と言うことで昔から笹寿しを販売している「芝寿し」さんの代名詞である「三味笹寿し(紅鮭、小鯛、鯖が各2個入り)」を晩酌用に購入。6つの笹寿司で税込み730円。
酢で良く締まった米と魚の身が日本酒の旨さを引き立たせる。今回は能登の地酒「末廣」と合わせたが、末廣の甘みと笹寿司の酸味の長が堪らなく旨い。(広末は別記事でレビュー)

刺身や生寿しも旨いが、酸味とアミノ酸の旨味が凝縮された押し寿司もまた旨い。そして何より見た目でも楽しませてくれる。料理は味覚だけではなく視覚や雰囲気も重要だということに改めて気づかされた。
石川はまだ特定警戒地域に指定されており5月中は飲食店での会食は行えないが、昔から続く伝統料理を家庭で食べるのも乙なものだなと感じる晩酌となった。

 

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芝寿しさんの三味笹寿し。皿は久谷焼の長皿(皿裏に刻印をし忘れたアウトレット品なので900円程で購入したお皿だが、結構気にっている)

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左から小鯛、紅鮭、鯖。
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能登の地酒、末廣と合わせる。抜群に旨い。

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清水の様な透明感と上品な淡麗感が特徴の純米吟醸 吉田酒造店「手取川 酒魂純米吟醸」

石川の酒では、常きげんや萬歳楽、竹葉等を好んで飲むが、他にも全国的に有名な銘酒がある。それが吉田酒造店の「手取川」
明治3年創業の老舗酒蔵で、大吟醸は磨き50%以下、吟醸酒は60%以下、本醸造も70%以下を標榜して酒造りをしている酒造店。「あらばしり」の大吟醸酒等が有名。
個人的に手取川は風味が淡い爽酒が多い酒の認識で、芳醇な薫酒が好みの自分としてはあまり手を伸ばさないお酒だった。
だが5月に入り暑くなってきたこともあり、そろそろ淡い淡麗なお酒も欲しくなり、手取川を久し振りに購入した。

今回購入したのは「手取川 酒魂純米吟醸」のミニボトル(300ml)で670円。
少々高めだが、麹米は山田錦50%、掛米は五百万石60%を使用した精米歩合60%の純米吟醸酒で確かに高価なお酒なのもうなづける。
さっそく冷酒で飲んでみると、口開けの瞬間は淡い甘みとさっぱりとしたキレ。清水の様な透明感があるお酒だが、あっさりとしすぎていて風味やコクが強く感じられない。
しかし、キレに嫌味や辛みが無くスッと喉に吸い込まれていく。このさっぱりとしたキレは暑い時期には丁度良い喉越しだ。
そして口開けから少し時間が経つと少しずつ甘みと旨味が感じられるようになる。
口に含んだだけでわかるような芳醇さや吟醸香はないが、靜かな香りと甘みがじんわりと広がっていく純米吟醸酒だ。

華美で妖艶なお酒ではなく、凛としたキレと淡い甘みやコクが特徴的な「手取川 酒魂純米吟醸」。心地よい清涼感が感じられる萬歳楽よりもさらに淡麗にした風味に感じられるが、個人的にはもう少し香りや芳醇さが欲しい。ただ夏にはピッタリのお酒でもある。
手取川にはこのお酒以外に酒米に石川県産酒米である石川門を使用した「手取川 純米吟醸石川門 生原酒」もあるので、次は石川門の純米吟醸を飲んでみたいと思う。

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